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アフリカのリプトン・ブランドをスリランカのプランテーションが取得
紅茶やスリランカに興味のない人には無関係のニュースですが、10年以上関わって来た私にとっては、かなりの驚きです。
スリランカのニュースサイト「OUR ECONOMY」によると、スリランカの大手紅茶関連企業であるブラウンズ・インベストメンツが、ケニア、タンザニア、ルワンダのリプトン・ブランドの紅茶会社を英国とオランダに本拠を置く親会社「エカテラ」から買収することで合意したと発表しました。これにより、ブラウンズ・インベストメンツは、世界最大の紅茶輸出企業になるとか。
リプトンのブランドはユニリーバが持っていましたが、数年前に投資家からの(儲かってないとの)圧力を受け、「エカテラ」としてスピンアウトしています。
今回の契約では、これらの地域でのリプトン・ブランドの使用権含めても譲渡されるようです。
ユニリーバはサスティナビリィのチャンピオンであり、その多くは紅茶農園の持続可能性に関する取り組みが支えていました。ケニアでは、紅茶農園の99%がレインフォレスト・アライアンス認証を取得しています(少なくとも私が現職だった頃は)が、これもユニリーバの全面的な支援によるものです。
前職のスリランカでの取り組みは、これを参考としたものです。
そのケニアのリプトン・ブランドが売却されるのには、少し寂しさを感じてしまいます。
ただ、スリランカの紅茶農園は素晴らしい熱意でサスティナビリィに取り組んでいますので、今回の買収によって、各国のリプトン・ブランドの茶園のサスティナビリィのレベルな下がることはないと期待しています。
紅茶産業には多くの課題があり、困難な状況な続いていますが、これがその中での明るいニュースになることを願います。
話変わりますが、このOUR ECONOMYと言うニュース運営会社の社是がカッコいいんです。
Don’t deliver a product. Deliver and experience
最高ですね。