売主さんだって、全ては覚えていない
物件調査スタート
境界の確認
給水、下水、ガス等の確認
建物、土地の不具合、近隣トラブル等の確認
上記以外にも、不動産を取引する前に確認することは多岐にわたります
現地確認、役所まわり、専門家のアドバイス等により、ある程度は事実を推察できますが、売主さんのヒヤリング無しでは気づけないことがあります。
住んでいるからこそ気づく事実ですね
(雨漏り、夜間の騒音、電波障害など)
人間の記憶には、限界がある
(この写真で)後にトラブルになる事実、分かりますか?
実は、既存のブロックの上に、
空中を跳ねだす形で、お庭が拡張されていました
図にすると、こんな具合↓↓↓
となると、どんな問題が出るか?
買主さんが建物を建て替えたいときに、
こちらの拡張部分に対して、誰も安全性の宣言をすることができず、
建築確認(家を新築する)申請をすることができないのです(´;ω;`)
えっ、まじ、じゃ、どうすんの?
このような問題が、決済(最終代金の支払い)の1週間前に発覚しました\(◎o◎)/!
誰が現状に戻すの?
費用負担はどうするの?
現況のまま引渡しだから買主負担?
契約不適合だから売主負担?
そりゃぁ、売主さんも買主さんも、僕たち不動産会社も大慌て(;^_^A
責任転嫁のオンパレード・・・
になるかと思いきや
売主さん、買主さん、みんな良い人
結論から言うと、
家を建てる状態に戻す(原状回復する)ための費用は、
それぞれの責任の程度に応じて負担するということで、無事解決できました
不動産業者 → (土地の)検査済証取得しているから問題ないと思っていた
売主さん → ずいぶん昔(30年前?)のことで、お庭を拡げたこと自体忘れかけていた
買主さん → 売主さんから、土地の瑕疵(不具合)はありませんと告知されていたから安心していた
漏れなく物件調査しているつもりでも、念には念を入れておかないと、今回のようなことが起きます。
宅地建物取引士(プロ)として入念に物件調査を行い、
売主さんに対して質問すべき事項は整理し、
トラブルを未然に防ぐための事実(情報)を効率よく引き出せるように、常にスキルを磨いておかなければなりませんね。
物件調査の帰り道、
毎年変わらず、綺麗に咲くサクラが、心をほっと和ませてくれました
戦争、早く終われ