正しいゴールがすべてのはじまり〜プロジェクトマネジメント物語
このnoteはLanderのクリエイティブプロデューサーMutsumiのnoteからの転載です。
まさに今、Landerでは、ある壮大かつ重要なプロジェクトのマネジメントオフィス(PMO)を仰せつかり、無事成功させるための最も重要なフェーズの真っ只中だ。
PMOは組織内や社内のメンバーで構成される場合もあるが、プロジェクトに高度な専門性が必要であったり、内部での人的リソースが足りないなど様々な事情により、外部に委託される場合も多いのである。
プロジェクトが動き出す時にまず何をすればいいの?
プロジェクトマネージャーやプロジェクトマネジメントオフィスを船長に例えるとわかりやすい。プロジェクトのゴールに無事到着できるように指揮をとる役目である。
船長はプロジェクトゴールまでの航海図を作る必要があるが、そのためにはまず「ゴール」とはどこか(何か)を正確に知らなければならない。
プロジェクトのゴールとは何を指すのかを正確に把握すること
プロジェクトのゴールは最初から決まっているだろうと思い込んではいないだろうか?そう思っていたら要注意だ。
プロジェクト実行をオーダーするクライアントや会社の上層部でさえも、明確なゴールが見えていなかったり、ゴールだと見間違えている場合もある。
例えば「秋に公開するAという映画をヒットさせたい」という要望のもとに配給宣伝のプロジェクトが動くとする。このプロジェクトのゴールはなんだろうか?
「秋に公開するAという映画をヒットさせること」は正確なゴールではない。
まず映画のヒットという定義が曖昧である。ここでいうヒットとはどんなことを指すのか明確にして、関係者全員で共通認識を持つ必要がある。
映画のヒットはその映画自体の規模や会社の考え方によって変わってくるはずだ。そこから割り出すと「興行収入が◯円以上」という具体的な数字になって出てくるだろう。アベンジャーズのような作品なら100億円以上でやっとヒットかもしれないし、自主映画なら1000万円でも大ヒットかもしれない。
ゴールを正確かつ明確に定義できると、ゴールに辿りつくための地図がどんどんできてくる。100億円以上の興行収入を得るなら、全国で少なくとも500館以上で上映しなければならないとか、メディアに◯件以上掲載されなければ...SNSで◯人以上にリーチしなければ...等々のゴールに向かう途中にクリアするべき山や谷などが見えてくるからだ。
ゴール設定を間違いしやすい傾向としては大きく2つあると思う。
①ゴールに必要な課題や対策の1つをゴールに設定してしまっている
②ゴールの内容がざっくりしすぎている
たとえばこんな感じだ
①のパターン例
誤ゴール「HPの情報を見やすく整理したい」
正ゴール「HPからの売上を伸ばしたい」
→HPからの売上を伸ばすというゴールのために、情報を今より見やすくする必要がある、という関係性を正しくとらえる
②のパターン例
誤ゴール「有名になりたい」
正ゴール「働き方改革のスペシャリストとしてTV番組のコメンテーターを依頼されたい」
→有名になるという大雑把な指標を具体的にする
1も2も、ゴールの設定が違うと、プロジェクトマネジメントの航海図も全く変わって来てしまうことがわかると思う。
ということで、さっそくあなたのプロジェクトのゴールを見直してみてほしい。
次回へつづく
Landerは、映画やWeb、広告やエンターテインメントなどジャンルレスなコンテンツで、自分らしさという星に向かう情熱を呼び起こす、クリエイティブカンパニーです。