NMNサプリ、トレンド2024:新興メーカー vs.大手メーカ。市場加熱する一方、粗悪品も。
話題の若々しさサポート成分“NMN”とは？
NMNとは、最先端の科学研究で注目されている成分で、ニコチンアミド・モノヌクレオチドという物質の略称です。
母乳やブロッコリー、アボカド、枝豆などの野菜にごく微量ですが含まれており、私達が普段摂取する食事にもNMNは含まれています。
ビタミンB3 からつくられる物質で、老化に深く関係があると言われているサーチュイン遺伝子の働きを活性化する“NAD”という物質に変換される成分です。
このNAD は加齢とともに体内産生量が減少することから、NMNはアンチエイジングの成分として注目されています。
例えば、2016年に行われたワシントン大学の今井教授らの研究チームによる報告では、マウスの投与で老化に伴う多くの機能低下が改善されることが示唆されています。（参考:MNM（アンチエイジング・プロ））
日本国内では2020年1月に慶応義塾大学医学部の研究によりヒトへの安全投与が実証され、厚生労働省の定める食薬区分リストにて食品として認定されました。
それと同時に日本国内でのNMNサプリのブームに火がつきました。
一方で、高価な原料であることから、NMNが検出されないサプリも存在しており、世間を騒がせています。
朝日新聞、人気NMNサプリを検査、一部で成分検出できず
朝日新聞にて、一部のNMNサプリでNMNが検出されなかったという報道がありました。
朝日新聞は楽天とアマゾンで売れ筋のNMNサプリについて、ラベルの表示どおりにNMNが配合されているかどうかを7～8月に調べた。
調査の対象は、楽天でレビューが多い5商品、アマゾンで1カ月間の売り上げが多かった3商品。価格は1袋1千～5千円台とどれも比較的安い。重複する1商品をのぞく計7商品を各サイトで購入し、NMN（β-NMN）の配合割合の分析試験を検査機関に依頼した。NMNの原料やサプリの分析を数多く手がけた実績のある検査機関だ。
その結果、5商品からはラベル表示をやや上回る割合のNMNが検出され、2商品はNMNが検出されなかった。2商品は「高速液体クロマトグラフィー」で検出できず、より微量でも特定できる「液体クロマトグラフィー質量分析法」でも同じ結果だった。
通販大手のアマゾンと楽天市場に掲載される100超の商品サイトには、「エイジングケア」「日本製」「純度99%以上」「高配合」と売り文句が並びます。
NMNサプリの人気に伴い、多数流通していますが、中には質の悪いNMNサプリも混じってるようです。
NMNサプリは、含有量から質・配合設計への時代へ
2022年・2023年に発売されたNMNサプリを見ることで、NMNサプリトレンドを見ていきましょう。
帝人グループのNOMON：NADaltus HIGH PERFORMER、１ヶ月15万円を超える高価格帯NMNサプリ
帝人グループのNOMON株式会社。NMNサプリメントNADaltus HIGH PERFORMERは、企業経営者、医療従事者、アスリートなどのより高い実感を求めるハイパフォーマーへ向けて、純国産NMNの効果をより強く、より長く発揮させるために独自開発した成分を配合。
NMN＋NMN分解抑制成分を配合した独自設計で、15万円/月の高価格帯のNMNサプリです。
純国産NMNを訴求し、NMNの用量250㎎をベースとして、NMNをサポートする植物由来成分を配合しています。
日清ファルマ:パワーサプライNMN、中高年世代が不足しがちな成分をバランスよく配合
日清ファルマパワーサプライNMNは、NMNの他、レスベラトロールや水溶化Q10、ビタミン13種を中高年世代が不足しがちな成分をバランスよく配合。
1ヶ月145,800で販売しています。
2023年4月1日にNMN配合量を125mgから250mgに増量し、他社NMNサプリと同等の配合量となりました。
製薬会社だから実現できる！圧倒的なコストパフォーマンスを実現。ワダカルシウム製薬：ゴッドエイジ100
老舗製薬メーカーのワダカルシウム製薬が「NMNサプリ」ゴッドエイジ100で、NMNをはじめ７つの厳選成分を配合。
NMN150mgと若干少ないですが、１ヶ月32,400円と手に取りやすい価格設計になっています。
登録者486万人を超えるカリスマYouTuberヒカルが1年かけて開発したNMN高配合のサプリメント。P3
登録者486万人を超えるカリスマYouTuberヒカルが1年かけて開発したNMN高配合のサプリメント『P3』
ヒカル自身が飲んでいた13万円相当のサプリメントをベースに医師監修のもと、美容成分を加えてパワーアップしたサプリ。
１ヶ月:14,040円で販売されています。
明日花キララをイメージキャラクターとして起用。NMN kirara
「NMN kirara」は大量卸製造メーカーに「この原価のサプリは作れません！、売れません！」とまで言わしめた限界原価率で商品化を訴求したNMNサプリ。
タレントを起用したNMNサプリが増えてきました。
「リポソーム技術」を採用した、プレミアアンチエイジング・SINTOリポソームNMN
「プレミアアンチエイジング・SINTOリポソームNMN」は「リポソームNMN」を採用し優れた吸収力と浸透力が特徴。その吸収力・浸透力は、通常のNMNのなんと158%というデータもあります。
NMNの配合量だけではなく、吸収力での差別化を切り拓いたNMNサプリです。
大正製薬から、NMN taishoが新発売
大正製薬は高品質を訴求し「NMN taisho」は、NMN250mgを配合しました。それに加えて、レスベラトロール、ザクロエキス、ビタミンB1・B2・B6といったこだわりの成分を配合に設計。
１ヶ月32,184円で販売されています。
NMN佐伯モデルを使用した、三菱商事ライフサイエンス・NMNファイナ
「三菱商事ライフサイエンス・NMNファイナ」は、グループ企業が大分県佐伯市の工場で製造しているNMN「NMN佐伯モデル」を使用。
国産NMNという点を訴求しており、原料品質に力を入れています。
日本初の機能性表示食品NMNサプリメント「Refeelas（リフィーラス） NMNサプリメント」
NMNサプリの差別化として、NMN初の「肌の潤い」機能性表示食品が登場しました。
Refeelas（リフィーラス） NMNサプリメントの届出表示は「肌が乾燥しがちな方の肌の潤いおよび肌弾力を維持し、肌の健康を助ける機能があります」。
1日当たりの摂取目安量は125mgと設定。科学的根拠は、最終製品を用いたヒト臨床試験で評価しています。
NMNサプリの今後のトレンド予測
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