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ダノンオイコス プロテインドリンクの強みとは?

明治ザバスが店頭でブイブイ言わせてるプロテイン飲料。約8割もの国内シェアをもっていると言われています。
そこへ2024年突如、殴り込んできたのが「ダノン プロテインドリンク」。
コンビニ、スーパーなどの店頭で必ず見るほど配下率が高い製品です。

筆者にて撮影。左側がオイコス

ただ、明治のプロテイン飲料と比較すると、「ダノン プロテインドリンク」はタンパク質量は少し低いですし、価格も高いです。
スペックだけ見ると「明治」の圧勝では?と思うのですが、勝算は何でしょうか。

プロテイン飲料の市場を見る前に「ダノン」の強さを知るために、ヨーグルト市場から読み解いてきましょう。

ダノンとは?
ダノンの商品は120の国と地域で販売されており、9万8000人の従業員を抱えている。2021年度の売上高は243億ユーロ(約3兆4000億円)で、その57%が北米と欧州、43%がアジア太平洋、ラテンアメリカなどの欧米以外の地域のものだ。

IT media

国内ヨーグルト市場の中で高成長を遂げる「ダノン」

国内ヨーグルト市場の中でも継続して成長しているのが「ダノン」で、製品の機能性を強く訴求した「ダノンビオ」、「オイコス」ブランドに注力しています。

生鮮乳食品でダノンは世界シェアNo.1であり、グローバルでは強いポジションを築いています。一方で国内ヨーグルト市場では業界4番手ではありますが3年連続で10%成長を維持しており「森永乳業」「雪印メグミルク」と僅差なことを考えると、一気に抜いて2位になりそうな勢いです。
一方で最大手「明治」は3年連続、売上を落としており非常に苦戦をしています。

日本食糧新聞の記事を筆者にてグラフ化

ダノン高成長を支えているのが、プロテインヨーグルト「オイコス」です。

ヨーグルトといえば「おなかに良さそう」というイメージがある中、「体づくりに良い」という独自のポジションが成功します。

2024年8月には全ラインナップのパッケージをリニューアルしオイコスブランドとして「高吸収タンパク質」を訴求しました。
ヨーグルトの中でも「タンパク質」を主軸にしたコミュニケーションがヒットしており、さらに訴求を強化したといえます。

PR TIMESより引用

そんな同社が2024年4月に発売したのが、「プロテインドリンク」です。手軽に高吸収タンパク質18gが摂れる設計で、スーパー・コンビニなどの店頭をメインに販売しています。

画像引用元:PR TIMES

そんなオイコスブランドにて「プロテインドリンク」を発売した狙いや、プロダクトの強さを見ていきます。

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