中性脂肪値・ コレステロール値改善サプリ、トレンド2024:DHA・EPA届出撤回相次ぐ。ファンケル「コレステサポート」好調
富士経済の2019年レポートによると、2019年の市場規模は約500億円と試算されています。
生活習慣病予防サプリメント(中性脂肪値・コレステロール値改善、血糖値改善、認知機能サポート、高血圧予防)の中では最も市場規模が大きいことから、多くの健康食品メーカーが参入しています。
生活習慣病予防サプリメントが成長している背景として健康診断と絡めたCMでのコレステロール値や血糖値異常への注意喚起や、参入メーカーによる積極的なプロモーションが展開されていることから、早期予防目的のセルフメディケーションの需要が増えてる点です。
例えば、サントリー特茶CMでは、自分防衛団「自分の健康は、自分たちで守る!」をコンセプトにブランド展開しています。
そんな継続的な成長を続ける、中性脂肪値・ コレステロール値改善サプリの2023年度のトレンドを見ていきましょう。
DHAなど含む機能性表示食品88点中80点が撤回意向
「DHA・EPAで中性脂肪低下」を訴求したサプリメントの一部が、エビデンス不十分ということで機能性表示食品の撤回がされました。
DHA・EPAの含有量(500mg)を下回る含有量で「中性脂肪低下」が認められたという論文、認められなかったという論文が混在しており、反論は困難だったことに起因します。
DHA・EPA:500mg以下の製品が対象で、80点にも及びます。
中性脂肪値・ コレステロール値改善サプリといえばDHA・EPAが定番でしたが、今後勢いが落ちていきそうです。
中性脂肪値・ コレステロール値改善サプリはDHA・EPAから、他素材へ
2022年・2023年に発売されたサプリを見ることで、トレンドを見ていきましょう。
ウエルシア薬局・EPA・DHAサプリが、月刊MONOQLOでベストバイに
ベストバイ2023年上半期特集(月刊MONOQLO 2023年8月号)にて、「ウエルシア薬局・とってもサラサラ!EPA・DHA(オメガ3)」がテストするモノ批評誌で人気の“月刊MONOQLO”(株式会社晋遊舎)2023年8月号の特集にて、EPA・DHA部門で14製品中1位及び上半期ベストバイの評価をいただきました。
ドラッグストアのPB製品は安価・高品質のため、消費者に支持されています。
ファンケル 次世代スター商品として「コレステサポート」を強化
株式会社ファンケル「コレステサポート」は、2009年より「紅麹&植物性ステロール コレステ習慣」という名称のサプリメントを販売しており、2022年10月から機能性表示食品にリニューアルしました。
そこから、売り上げが好調で、2022年10月から2023年3月までの売り上げは、前年同期比で約300%を記録しました。
また、2023年8月に開催された一般社団法人日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)主催の「食と健康アワード2023」一般来場者投票部門にて、「コレステサポート」が「実行委員長賞」を受賞と飛ぶ鳥を落とす勢いです。
ファンケルの決算説明会資料でも、次世代スター商品として「コレステサポート」としてフィーチャーしており、定期購入の中でも継続率が高いようです。
コレステサポートの配合成分のメカニズムは「りんご由来プロシアニジン」によりコレステロールを体外へ排出することを促すとともに、「紅麹ポリケチド」の働きによって体内でコレステロールが作られることを抑えるというものです。目安量も4粒から2粒に低減し、より継続して摂取しやすい製品へと改良しました。
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