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【第4号】売れる健康食品研究所が注目する週間ニュース

8/25〜8/31の間で健康食品業界の中で、注目したニュースを発信します。

市場に関するニュース

累計80億本突破の「濃い系」緑茶飲料 健康志向を追い風に飲用層拡大を図る、伊藤園

「お~いお茶 濃い茶」発売以降、中高年の男性を中心に女性や若年層まで幅広い客層に支持されている。機能性表示食品飲料市場における2023年の売上本数はナンバー1を記録。累計販売本数は80億本を突破している。

緑茶飲料市場において「濃い系」緑茶飲料が拡大する中、同社は同製品の強みを「濃さ」と「キレ」としている。

アドタイ

サントリー、コカコーラ、KIRIN、アサヒなど競合がひしめく中、売上を着実に伸ばしているのが「伊藤園・お〜いお茶」。
その理由の1つがユーザーの飲用シーンに合わせたラインナップの強化で、機能性表示食品・トクホに注力しています。

決算資料

売上増を牽引するのは「お~いお茶 濃い茶」。 
BMIが高めの方の体脂肪を減らす機能性表示食品として販売しています。
中高年の男性を中心に支持されており、体型をケアするために飲まれてます。
サントリー特茶は同じく体脂肪を減らすお茶ですがコチラは飲みやすいのに対して、濃い茶がお茶の「濃さ」と「キレ」を感じるのが印象的です。

24年1-12月の「濃い茶」の販売数量はほぼ前年並みでしたが販売金額は価格改定の影響もあり2桁増を記録。
機能性表示食品飲料市場における2023年の売上本数はナンバー1を記録しています。

規模拡大に伴い22年末頃から、伊藤園のお客様相談室に「濃い茶」を上回る濃さを求める声が寄せられるようになったことを踏まえて、2024年9月には「お〜いお茶 濃い茶」シリーズから、さらに濃さを追及し、機能性表示食品「お〜いお茶 濃い茶 PREMIUM STRONG(プレミアムストロング)」 を発売します。
個性をドンドン伸ばす方向でプロダクトを改良するのは凄く良いですね。

食品新聞によると「恐らく『濃い茶』を習慣的に飲まれることで『濃い茶』の味わいに慣れてしまい、より強い満足感を求めるようになるのだろう」ということで、ヘビーユーザーの声を商品開発へ反映する姿勢が素晴らしい。

ブランド展開を増やす際は機能で差別化も大切ですが、「飲用シーン」に注目することでも新しい切り口が出てきますね。

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