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2020年 晩夏のスペインに行く(7)
◾️ 帰国
コルドバから新幹線AVEでマドリッドまで。
チケットの座席番号の下にあまり見かけない単語が書いてある。
SILENCIO
「静か」という意味だけど何だろうか??
スペインの電車では、自分の席がホームのどの辺に停まるか書いていないからわからない。
もし真逆の位置で待っていたら停車時間数分のうちでホームの端から端へ移動しなければならない。
実際よくホームを荷物引きずりながらバタバタ走っている旅行者をよく見かける。
だから始発駅でない電車の時は駅の係の人に自分の乗る車両が停まる位置を聞いておく。
「あなたの席の車両は1番後ろ、あそこに立ってる女性よりもっと先」
とのことなので、反対側の端まで歩いて行った。
その時AVEがホームに入ってきた。
1番後ろの車両の最後尾。
座席の材質が違うから普段は一等車で食事が出るエリアだ。
現在はコロナの影響で食事サービスは行っていないと言ってるから普通に座席として使われているようだ。
3列しかない車両の仕切られた入口がクリアガラスで、周囲がよく見渡せる。
暫くして、隣の車両の人がよく電話をしに連結部まで出てくるのに気がついた。
日本では見慣れた光景だけど、スペインでは通常電車でもバスでも街中でも普通にかかって来た電話に出て喋る。
そういえば静かすぎる。
ん?と思ってよく見ると、入口のクリアガラスのところに「SILENCIO」と書かれた紙が貼ってある。
なるほど、“お静かに車両”ってことみたい。
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◾️マドリッド
コルドバからだと1時間45分位でマドリッドのアトーチャ駅に到着。
アトーチャ駅から空港行きエアポートシャトルバスが出ており、料金は1人5ユーロ。
マドリッドのバラハス空港は第4ターミナルまであり、第1から第3ターミナルまでは隣接していて、第4ターミナルは少し離れている。
アトーチャ駅からは第4ターミナルへの鉄道もある。
でもシャトルバスは出発ターミナル全部に停まるので便利である。
バスに無料WIFIもある。
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◾️空港
ターキッシュの出発は第1ターミナル。空港エリアの最初に停まる。
そして今はコロナ対策で空港ターミナルへは搭乗チケットを持っていないと入れない。
日本語の控えeチケットしかないので、ほらこの9がseptiembre(9月)ね、と説明する。
「中国語じゃわかんないなぁ〜ははは」
「いや日本語ですけど」
「違いもわかんないよ〜ははは〜」
と、とにかく通してもらって、カウンターで搭乗手続きを済ます。
トルコ行きはシェンゲン外なので、パスポートコントロールを通る。
行きはスペインに入国出来るかあれだけ心配していたのに、帰りはあっさりスタンプポーン♟
抜けてみると、目の前のある免税店が閉まっている。
いつもはこの免税店を通らないと搭乗ゲートへ行けない様になっていて、買わせる気満々なんだけど。
嫌な予感。
迂回路が出来ていて免税店を抜けると、見事に全ての免税店がクローズ。
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えー、家族が大好きなお菓子をいつもここで買って帰るのに〜。
そしてお昼時を過ぎると軽食店もクローズしてコーヒーすら買えない。
お昼を食べてなかったのでかろうじて自販機のサンドイッチと水を購入。
寂しいなぁ😭
今は長距離フライトでもコーヒーも出ない。
荷物のセキュリティチェック後に小さいタンブラーにコーヒーを買って入れてから飛行機に持って行くんだけど。
困った。
するとパスポートコントロールの近くにスタバのベンディングマシーンがある。
色々試してみるけど、クレジットカード払いのところで処理がリセットされて進まない。
周囲の人とあれこれ試して、我がシステム屋のバグ分析の目で考えると、問題は決済のところにある。
コイン支払いも出来るので、コインを用意して再度チャレンジすると、、、
うぃ〜ん、コポコポ。
やった👍
一緒に試行錯誤していたお兄さんに
「You win!」
とお褒めの言葉を頂き無事にコーヒーをタンブラーにセット。
◾️搭乗・乗り換え・機内にて
流石に日本人はいない。
アジア系の人達で防護服着てる人も居る。
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行きと同じく数列ずつ区切って後の席から搭乗していく。
かなり厳密にチェックされるのでめちゃくちゃ時間がかかる。
行きと同じく除菌グッズを貰い、たまたま非常口座席の近くだったので人の空きがあり、その辺の人がみんな座席を移動して隣は空席になった。
前日よく眠れなかったので、この飛行機じゃ即寝落ち。
あっという間にトルコ イスタンブールに着いた。
さ、乗り換え。
掲示板をみると羽田行きがなんと4時間以上送れ。
え〜〜。
と言ってみたところで飛ばないものはしょうがない。
マドリッドのバラハス空港で買い物出来なかった分、トルコで買い物をする。
イスタンブールの空港は夜通しお店も開いていて明るい。
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お腹すいたのでハンバーガー屋さんに入ってみたりして時間を潰すけど、それでもまだまだ。
無料WIFIも見つけたけど、60分しか使えない。
みんなソファに上手く収まって寝てる。
そうするうちにやっとゲートが決まり、移動開始。
コーヒーも買ってセットして☕️
因みに外国ではどれだけ少額でも気にせずカードが使える。
わざわざ乗り換え空港で使う為に換金しなくていいからほんと楽。
日本行きだけど日本人と外国人半々くらいかな
オンラインチェックインで好きな座席を指定していたけど、結構ガラガラ。
なので3席とも空いているところ行きたいな、とCAさんに聞いてみるも、座席着席の確認があるからダメ〜、と。
結構みんな同じ事聞くけど、ダメ〜と言われてる。
パッセンジャーコンプリートのアナウンスが流れたので、もういいよねと勝手に移る。
CAさんに、あ〜、みたいな顔で見られたけど、コロナ時だ、人が密集している方が問題だと思う。
その後は特に何も言われなかった。
だって3席空きの列に横になって寝れるかどうかで疲れ具合が全く違う。
そこはとても大事な事。
行きよりも人が少ないかな。
数時間寝て、後は色々なまとめと試験用の勉強を行う。
◾️到着
2020年9月現在、日本入国時は必ず水際対策によるコロナ感染の検査がある。
(唾液採取による検査は抗原検査というそうです。)
陰性であれば入国出来る。陽性だったら、、病院か滞在ホテル行きかな?
入国後は14日間の自宅待機がある。
そして帰国時の公共交通機関を使った移動は禁止。
さあどうしようか。
帰りの手段は自家用車のお迎えかレンタカーを借りるか、めちゃくちゃ高い帰国者用乗合タクシーしかない。
じゃあレンタカーだな。
帰国3日前にレンタカーを探して、羽田空港から自宅近くに営業所があって乗り捨てられるとこを探す。
かろうじて2駅隣に営業所があるレンタカーがあった。
しかし飛行機の羽田到着予定時刻は19:25。
その後の検査は2時間〜3時間かかるといわれている。
かつて大学の頃は地元で運転していたけど、東京では車に乗らないから、できれば夜間運転は避けたいな。
多分疲れもあるしね。
と羽田近くに帰国者用のプランを用意して送迎ありのホテルがいくつかあるので、到着日は羽田に一泊して、次の日レンタカーで帰ることにする。
しかし、飛行機が4時間遅れ。
最終の送迎が24:40とあるので、間に合うかなぁと思いながら、22:40に羽田に到着。
◾️抗原検査
(※唾液採取による検査はPCR検査ではなく抗原検査というそうです。)
飛行機を降りると、「検査会場へご案内しまーす」とルートが決められおり案内されていく。
飛行機に乗った時に書類を配布されていて、帰宅の移動手段や帰国後14日間の滞在場所を記載する。
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(注意:帰国日の翌日から起算して14日間)
一旦ロビーに通され、その書類の書き漏れ等チェックされて、検査会場へ誘導される。
1:説明
2:容器受け取り・検体採取
3:書類の内容確認(移動方法、14日間の居場所)
4:検査結果待ち
5:結果受け取り
6:移動手段確認
大体こんな感じ。
検査は唾液検査で、移動する途中に白いテントが見えたので、ここで検査してるんだなぁと横目に通り過ぎた。
ちなみ写真撮影は禁止。
検査結果を待っている間にホテルに電話してみる。
そしてわかった事は、ホテルまでの送迎は政府が循環バスを出しているとの事。
その辺にいる係員に聞くと、飛行機遅延なので最終時間は関係なく送迎してくれるとの事。
政府もちゃんと対応してくれてる。
到着から1時間になるかならないかくらいで検査結果が出て来始めた。
ここで陽性ですって言われてもなぁ。
ホテルもレンタカーも陽性だった場合は無料キャンセル出来るらしいけど。
そうするうちに検査結果が出た。
無事陰性👏👏
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その後泊まるホテルを確認され、循環バスの手配をしてくれる。
だいぶルーティン化されてきていると感じた。
うん、開国の日も近いな。
◾️帰宅
そしてホテルで一泊し、翌朝ホテルの送迎で空港に戻り、レンタカーを借りて帰る。
基本的には環状線をひたすら進むだけなので問題ないのだけど、車線間違えて首都高に乗って50円払って降りてみたり、東京ドライブもなかなか楽しい。
一度家につけて荷物を降して、2駅隣の営業所に車を返しに行き、歩いて帰る。
これにて無事旅は終了。
14日間の待機の始まりである。
(ま、勉強するからいいけどね〜)
◾️あとがき
無事に行って、帰ってこられて本当によかったです。
今回の旅はこの先の人生の分岐点であったと思います。
このような時期に日本人の入国を許可してくれたスペイン政府、帰国時・後のサポートをしてくれる日本政府の対応に感謝します🙏
そしてそれぞれの国の対応、意識などいろいろ勉強になりました。
早く前の様に自由に海外旅行に行ける日が来る事を願っています。