フラメンコのーと💃 〜ブレリアBulería③:ブレリアの構成〜 (2024年6月21日)
前回は
についてお話ししました
フラメンコにはコンパスという羅針盤があって
その羅針盤を参加者が共有して
曲が進んでいく
でしたね🙂
では今回は
ブレリアでは何をやっているのか
についてお話ししてみます
ブレリアは
あちこちで登場するよ
というお話は前にしました
①踊りがなく歌だけ、ギターだけの場合もある
②ヌメロという曲の最後に出てくるのもある
③公演やタブラオのフィナーレで踊られるものもある
④みんなが集まったパーティーの最後で
それぞれ一節ずつ踊るものもある
なので一概に
ブレリアはこうやるんです
って言えないんですが
踊り手さんがちょいと踊る的なのが
何やってるかわかると楽しいと思うので
③、④を照準に
お話ししたいと思います🙂
③や④はフィン・デ・フィエスタといって
お祭り(フィエスタ)の(デ)終わり(フィン)
です
ステージ最後の賑やかしで
踊り手さんが一人ずつ出てきて
一節ずつ踊っていきます
フラメンコの歌については
よく
◯行詩●音節
と言われます
1行に●音節あるものが◯行ある
という意味で
音節とは基本的に母音の数ですが
二重母音とか
歌詞の内容的から字余り的なものが
1行に詰めこまれたりとかもあって
音節の難しい話は歌い手さんにお任せして🙂
踊り手さんは行を意識してます
(理由は下↓)
ブレリアの構成は
1. サリーダ(出てくる)
2. ジャマーダ(歌を呼ぶ)
3. レトラ(歌)
4. ジャマーダ(引っ込むための歌を呼ぶ)
5. フィナル(引っ込む)
大体こんな感じになってます
1.サリーダは
文字通り
踊るために出てきます
その出てき方は人ぞれぞれです
2.のジャマーダは
カンテさん歌って!
の合図です
ギターのメロディのキリが良さげなところで
踊り手さんが
ちょっと派手めなこと(ジャマーダ)をやって
カンテさんが歌い出します
3.のレトラは
カンテが歌う歌のパートです
一般的にブレリアだと
3行詩が多いです
3行詩は
1行歌って1行休み
になるので
その歌の休みの間に踊り手さんが
レマーテといわれる
足技を入れたりしています
(入れない人もいます。これも人それぞれです)
続いてカンテが5行歌ってる間に
踊り手はマルカールやら何やらやってます
歌が終わるとまた
4.ジャマーダをやって
自分が引っ込みたい方向とは逆の
ステージの隅っこに行き
5.フィナルで
引っ込んでいきます
おそらくこのパターンが
ブレリアでは一番オーソドックスです
この○行とかは
カンテが何を歌うかによって変わるし
踊り手がどこでジャマーダをするかによって
構成が変わってきて
歌ってないけど何か踊ってるという
ファルセータという名の
ギターと踊り手のパートも出来たりもして
その場その場でいろいろ
臨機応変に楽しむのが
ブレリアです
とても自由度が高いので
それ故フラメンコ練習生が
ブレリア恐怖症になっちゃったりするのですが
大丈夫!!
以下の2つ
「ジャマーダ」
「引っ込み口へ移動する」
という合図だけ
ちゃんと理解していれば
崩壊は起きません😂
これだけ心掛けていれば
ギターとカンテに意志は伝わりますので
心配は無用です🙂
あとはレトラのところで
3行詩か4行詩かによって
レマーテでピリっというスパイスを入れるかどうか
となるので
心に余裕が生まれます✌️
最後の方は経験者向けのお話になりましたが
こんな感じで
ステージ自体には出てない子供達とかも
フィン・デ・フィエスタには出てきたりします
ステージの最後に出演者が集まってきて
ギターが弾き始めて
一人ずつなんかやり始めたら
それがブレリアです
(ペアでやり始めたらセビジャーナスです💃🕺)
細かなところは違っても
大体上↑で説明した様になってますので
これがジャマーダかな🤔❓
みたいに
ゆる〜く楽しんでみてくださいね🙂