読書記録:声の悩みを解決する本 音声専門医35年―「文殊の知恵」のひとりごと
声の悩みを解決する本 音声専門医35年―「文殊の知恵」のひとりごと 文珠敏郎
友人にお借りして、読みました。
声を仕事に使う方のお悩みを解決する、というのが目的と思われるのですが、歌を仕事にしている人、歌を趣味にしている人にも参考になる書籍です。
腹式呼吸というのは、胸式呼吸と比較すれば分かったような気になるものですが・・この本では、厳密な名称として「下胸腹式呼吸法」と言っています。
肺の下部を広げるようにして、肺を十分に使う。
この状態で息を入れられれば、自然と横隔膜が使えて、横隔膜が下がり・張った状態を作り出せる。
横隔膜を張った状態にして歌いなさい、というのは、Ken先生に言われたことであったのを思い出します。
吐き出すときには、前腹筋[腹直筋、錐体筋]、側腹筋[外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋]、後腹筋[腰方形筋]で締めつつ、骨盤腔内圧(両足を内側に絞るようにして)を高めて行う。
具体的な方法は、小文式呼吸法として説明されており、トレーニングコースもあるようです。一朝一夕では身につかない呼吸法ではありますが、Ken先生に言われた歌い方と同じ息の使い方を提唱する本は初めてだったようにも思い、訓練して身に付けたいと思う次第です。