「科学者の社会的責任」を訴えた科学者達
AIなどについて「技術の進歩は誰にも止められない。付いていくしかないんだ。それを受け入れられない奴はバカ」といった言説が見られますが、歴史に名を遺すレベルの科学者でも「科学者の社会的責任」を唱えた人はたくさんいます。要するに「テメーらは原爆を作れるくらい頭がいいのかよ⸮」と言いたいわけですが、列挙していきます。
アインシュタイン
相対性理論から導かれるE=mc^2を利用してナチスが強力な新型爆弾を作るのではないかと危惧しローズヴェルト大統領に手紙を送りますが、その結果に衝撃を受けラッセルのパラドックスや世界五分前仮説などで有名なラッセルと共に核廃絶・科学技術の平和利用を訴えるラッセル=アインシュタイン宣言を出しました。署名した人の一覧は
湯川秀樹は知られていると思いますが、それ以外もほぼ全員が(平和賞以外の)ノーベル賞受賞者です。
原爆の父
マンハッタン計画を主導しましたが、自らトリニティ(三位一体)と名付けた世界初の核実験を見て、有名な「我は死と成り、世界の破壊者と成る」という言葉を想起し、その後は水爆開発などに反対し赤狩りで公職追放。半年前ようやく追放取り消しされました。
ちなみに今年映画が公開されるそうで、原作の執筆者の一人はAIに言及しています。
原爆が使用される前に警告を発した人々
フランク報告書は専門家は普通の人が知ることができない最先端の知識を持っているため、専門家には特有の責任があると指摘。無警告の都市への原爆投下に反対し、まず無人地帯などで威力を見せつけるべきだと主張しましたがアメリカ政府に無視されました。
フランク委員会(正式名称は政治的・社会的問題に関する委員会)のメンバーは以下の通り
ジェイムス・フランク(委員長、ノーベル物理学賞受賞者)
ドナルド・ヒューズ (en:Wikipedia)
ジェイムス・ニクソン(en:Wikipedia)
グレン・シーボーグ(en:Wikipedia ノーベル化学賞受賞者)
J.C. スターンズ(en:Wikipedia)
あとはこの辺りでも見てください。
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