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今年の抱負

私は横浜にいるので、揺れの感覚はそれほど恐怖を覚えず、ニュースを見て驚きました。
被災された方々が少しでも早く、穏やかな日常に戻れる事を願っています。

準備した記事を後ろに連ねます。


去年末から活動を緩やかに開始した眞葛焼復興計画ですが、
私の目標をハッキリさせるためにも、先ずはもう一度眞さんにお会いしなければならないと考えています。

ここからは、横浜真葛本家ご当主の眞さんのお許しを頂かなくてはなりません。

私の最大の理解者である旦那さんが、今日に日付が変わる直前に、私に忠告してくれました。

眞さんは本当に復興を望んでいるのか?と。


この記事に来て下さったあなたに、正直にお話します。


私が去年の春に宮川家ご当主の眞さんにお会いした時、

復興にそそられないご様子で、

「そんな事(復興)を言って来た人は今まで初めてだ」
「今日は一旦、この話を持ち帰らせて欲しい」

と仰いました。


眞さんにお会いし、お話した時の私の気持ちは、正直悲しかったです。

復興に前向きでいらっしゃらない。

でも、それは先祖への最大の敬意の現れであり、宮川香山を守る堅い意志です。

「一旦持ち帰る」という言葉に、私はすがりました。じゃあ、考えて頂けるのですね!と。

私はこの取材の帰宅中に考えました。
これから仲間を募り、皆でご当主を囲んで「やりましょう」と言えば、きっと受け入れてくれるはずだ、と。
その傲慢さは、いつの間にか私の中に滑り込みました。

もともと、眞葛焼の本を書こうとして、そのための文献を調べ、

・眞葛焼の多くは海外に渡っており、里帰りできたものもあるが、決して多くはない。
・眞葛焼の参考になる資料が異様に少ない。
・横浜眞葛は戦争で閉窯してしまった。
・横浜市民の殆どがその存在すら忘れているので、幻の横浜焼と言われている。
という事実を知り、活動を思い立っています。


旦那さんはこう言いました。

「きみがやりたいそれって、眞さんが望んでいること?
眞さんは現状を変えたくないんでしょ?話だと、出来る限りのことはしていらっしゃる。
きみの独り善がりで見切り発車したら、迷惑がかかるんじゃない?
きみがそもそも1番最初に言ってたのは、
眞葛焼を横浜市民や県外の人たちにも、忘れないでほしいっていう気持ちでしょう」

本当に、旦那さんの言う通りです。

私は実際、あまり賢い方ではありません。
陶芸の知識も能力も、高くはありません。

そんな私が、今年の目標を定めるなら……


1 製本した眞葛焼小説を眞さんに持って行き、その時に詳しくお話する。

2 SNSなどから情報を収集し、また、眞葛焼の素晴らしさを発信する。

3 復興に固執せず、眞葛周知への努力に邁進する。

4 私の陶芸の師に、再び教えを乞う。高浮彫の技術的な研究をする。

5 眞葛リスペクトの陶作家さんと、積極的に接触する。


こんなところでしょうか。
眞葛情報発信はもう始めました。

今年一番大事なのは、1の、眞さんとの再会です。頑張ります!

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