【番外編】横浜のみほとけを語る
🍵毎週木曜日の18時以降に本投稿をしますので、
よろしければそちらにも遊びに来て下さると嬉しいです。
昨日は、横浜歴史博物館主催の、
『横浜のみほとけを語る』トークイベント
(参加無料。場所、横浜市役所一階アトリウム。時間13時半~15時)
に行ってまいりましたっっ!
木や紙、土や金属であろうとも、形あるものはいずれ崩れます。
大切な横浜の文化財を今後も守っていくために何ができるのか。
という観点で、この眞葛焼大好きnoteにも記録したいと思い
PCを立ち上げた次第でございます。
🍵目次から、読みたい部分にピュンと飛べます。
イベント概要
登壇者は、
山本勉さん(横浜市文化財保護審議会副会長)
みほとけさん(仏像大好き芸人・浅井企画所属)
のお二人です。
トークの内容は、仏像や寺院建立の歴史的背景から、仏師の系譜や特徴、修復技術の具体的な説明に至るまで、とても濃い内容でした。
山本先生は、パッと見で中央の一流仏師の仕事か、耳珠(耳の小さな出っ張りの部位)や内部の寄せ木細工の有無などの僅かな特徴でかなりピンポイントな年代や土地まで分かるそうで、仏師の系統や勢力図から、鎌倉時代の政治、頼朝の力や周辺の人物像まで見えてくる。
仏像は本当に奥が深いのですね。
これはもう、ここで私のつまみ食い情報だけ読むのはもったいないです。その場に赴いてぜひ山本教授とみほとけさんの息ピッタリの掛け合い、軽妙で楽しい時間を堪能するのをおススメいたします。お二人は普段から関わっていらっしゃるので、また近い内イベントが立つと思います。今回私は初参加でしたが、他の参加者もワクワクと椅子にみっちり座っていて、大人気でした。
山本先生とみほとけさんが繰り返し言っていらした、
「ぞうていをみる」という言葉、家に帰って検索して、『贈呈』しか出ず、
おわぁ、あれどういう意味だったのかなとなりました。なんの漢字をあてるのでしょう。
仏像にお詳しい方がこの眞葛大好きnoteにお越しくださっていましたら、教えてください。
ホント気になるんで!
仏像って全部直すものなのか
ともあれ、私が講演中ずっと気になっていたことは最後の方で解決しました。
私がX(旧ツイッター)でフォローさせて頂いている京仏師の職人さんは、欠けている部分を、綺麗に継ぎ足して制作当時の完全な御姿にしてから塗装で色を馴染ませているようでした。しかし、今回参加したイベントの仏像(向導寺阿弥陀如来像)は、欠けている所を欠けたままに、現存するパーツを極限の集中力で組み直す無限パズルのような作業をしているようでした。
信仰対象としての完全な姿を取り戻すべきか?
バラバラ(解体状態)で保存されていた場合、
その歴史的価値を優先するのか?
これはかなりのポイントだと思います。
最終決定をするのは、所有者なんです。
「お寺さんが市販の木工ボンドでエイヤッと付けていく場合もある」
と、みほとけさんが仰っていました。正直素人の私でも、木工ボンドではハラハラします。
所有している方が教育委員会に連絡する事で、初めて社会に認知され、適切な修繕を行う事ができる。古い、眠っている仏像はまだまだあるようです。
分からないうちにいつか消えてしまうなんて悲しいじゃないですか。
宮川香山の工房跡地も消え、今は民家が建ち痕跡は僅かです。
消えると、人は忘れていくのです。
仏像を維持保存するために出来ること
山本教授によると、
とのことでした。
さいごに
🍵横浜歴史博物館は面白いイベントがもりだくさんです。
今日縄文土器づくり体験の当選連絡が来たので、
次の【番外編】はその話題かな……?
🍵皆さまのスキとフォローが励みになります!
🍵横浜の大切な文化財を、みんなで守りたいです。
忘れちゃいけない、
どれも、かけがえのないものだから。