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【番外編】縄文土器づくり終
🍵眞葛焼大好き香山推しnoteにようこそお越しくださいました。
🍵今回は、眞葛の話題とはちょっと違いますが、横浜原産の土でやきものを作ることは可能か調べるために参加したイベントのご報告最終回になります。(ちなみに横浜原産うんぬんは不可能と断定しました)
とっても楽しい土器づくりも、遂に野焼きの日を迎えました。
先日16日は良く晴れて風もなく、最高の野焼き日和となりました。
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水分があらかた抜けて白っぽくなっています。
でも、水分はまだまだ残っているのです……
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118個のブロックと、25束の薪を、
バケツリレーのように運びます。
これがなかなか重くてシンドイのです。
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火起こしを使って本格的に火を点けるそうですが、
今回のライターやチャッカマン点火でも、
けっこう皆さん苦戦していました。
遺跡の屋根の補修に使ったカヤも動員して、
ブロックの温めから入ります。
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既に何回も煮炊きに使い器内部の目止めが出来ている物を使い、
縄文当時食べられていただろう山の幸と海の幸の2種に器を分け、
沸騰させていきます。
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ワカメと穀物も入れています。
縄文人は他にも、牡蠣にホタテ、ハマグリなども食べていたようです。
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サトイモとしいたけ、大豆、鴨肉が入っています。
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参加者の方で、キャンプ場などでこの煮炊きを実践しようと計画しているというお話を聞きました。とっても楽しそうですね、土器パーティー💡
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当然もう素手では触れない熱さです。
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これで炙りという工程はおわりです。
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屋外でおにぎりを食べながら煙の匂いをかいで食べるスープは、
元の何倍も美味しくなってしまうのでしょうが、鴨のダシとしいたけのダシが
絶妙に効いていて、味付けがないのにとても美味しかったです。
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煤です。最後までしっかりと炎がかかると、
熱風がこの煤を取っ払ってくれるそうです。
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この赤みは、関東ローム層の蒒わった火山灰の鉄分の色味です。
ちょっとこの写真だと分かりづらいですが、後ろの列の最左の器の真っ赤な色は、
弁柄(べんがら)という酸化鉄の顔料の色です。
学芸員の橋口さんは、
「縄文人は器の赤、石の緑、
漆の黒と赤を好んでいたようです」
とお話されていました。
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こうしてしっかり焼いた土はもう、
朽ちて崩れたとしても
もう粘土として再利用することはできないのです。
化学変化後に可塑性は戻らない。
不思議ですよね。そもそも山から焼けて飛び出たものなのに。
ま、人間が存在しないくらいの時間が経てば、また蒒わっていくんでしょう。
我々参加者は、
学芸員の先生と土器作りの会の皆さんから
しっかり正しい行程を教わって作っているので、
大きな失敗をしませんでしたが、
出土する縄文土器の中には、
失敗作やへたっぴな作品も多くあり、
我々一般の者が博物館などでよく目にする土器が全て美しいのは、
そういう物だけ選んで展示しているんだよと、
「バイアスかかっているんですよ」
と学芸員さんは仰っていました。
このことから、へたっぴな作品も展示することにしたんです
とのことなので、楽しみに見に行こうと思います。
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使い方間違ってるけど、造花でも飾ろうかな……
参加者の方で、植木鉢にしたいと仰っている方もいました。
水はけの良い最適な植木鉢になってくれそうです。
記録としてこの情報も残しておきます。
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それでも持ち帰るのしんどかったです。
この体験は来年も募集されます。
参加者は土器作りの会の参加も可能になります。
年3回は焼成に参加可能で、年会費は3000円です。
縄文弥生時代のモチーフのお菓子作りなど、楽しいイベントもりだくさんの楽しそうな会です。
🍵横浜歴史博物館の催し物は、面白いものばかりです。
🍵ここだけの話、歴博は資料室も面白いですよ……
🍵次の企画展は考古学メイン回のようです。今度は友人と来ようと思います。
せっかくなので横浜歴博のリンク貼っておきます。あなたもぜひ、講演会も企画展も体験会もどしどし参加してくださいませ。
https://www.rekihaku.city.yokohama.jp/
![](https://assets.st-note.com/img/1710766579371-cPpPi8hLHB.png)
婚活事情とか、当時のモテモテ男女の特徴とか、
どんなオシャレしてたかとか、メイクとかしてたのかとか、
歯磨きしてたのかとか、どんなメンタリティしてたのかとか……
はやく行きたい!!
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