大切なものは目に見えない~星の王子様~
「きみのバラをかけがえのないものにしたのは、
きみが、バラのために費やした時間だったんだ」
大好きな本の一つ、「星の王子様」の一節。
まさにその通りだと、大人になって初めて実感した話です。
それまでは、よくある恋愛漫画やドラマから影響を受けに受けまくり、
「この人は運命の人かもしれない、いやそうじゃないかもしれない」など、
あたかも全て最初で決まるかのような考え方をしていました。
ここ最近もありました。
遠距離中の彼女があまり構ってくれなくなり、
もちろん相手の仕事が忙しく、自分に費やしたい時間も増え、充実した時間を送っているのは嬉しいし、お互いのプライベートは確保したい。
それでも「もう少し昔みたいに仲良くしたいなあ。(自分はこんなに愛しているのに、相手の態度が)変わってしまったなあ。」なんて独りよがりなことを考えてしまうことがある。
あぁ、この人は運命の人じゃないのかもな。と。
そんなときに星の王子様を読むと、彼女の大切さに改めて気づかされ、自分の考え方を見直すことができます。
自分が愛する人に対して、気に入らないこともあるかもしれない。
それでも、自分が愛する人ならば、全てを受け入れて、ただ愛す。
ただ、愛を謳い続ける。
そんな時間が、相手を大切にしながら過ごした時間だけが、
2人を運命の相手にしてくれるのだと思う。本当にそう思います。
こんな当たり前で、それでいてとても大切なことに気付くことが出来てよかった。
何年も経った今でも、大切な本の一つです。