今日は2月18日だった
今日は2月18日だった
ふとスマホの日付をみて、なぜか安心した
なぜかはわからなかったけど、辛いと覚悟していた2月がもう18日も過ぎようとしていることに、時の過ぎる時間の速さを憶えて嬉しかったのだ
仲の悪い祖母が入院をした
高血糖なのに薬の全部捨てていたらしい
少し認知症を患ったともきいた
それでも私は電話に出なかった
尚もかけることをしなかった
そんな自分が情けなくもあり、同時に精神との戦いだと意気込んでいた
ただの意固地になっているだけに決まっていた
泣けばいいのだろうか
普通の感情も、表現も、私にはさっぱりわからなかった
自分の気持ちがわからない、とずっと思っている
鈍い時は本当に他人の気持ちで自分を眺めている
悲しいと思っている
でも鼻の奥がつんとしない
いい思い出もあるはずなのに
目の前の現実と、ただ向き合うこともずっとできない
人が纏う死の匂いが嫌いだ
いつか自分は死ぬことをはっきりと教えられる気持ちがするから
死んでしまえる自分が怖い
生きることを躊躇うくせに
死ぬのが怖い自分が情けなくて嫌いだ
もう消えてしまいたい
感情の外にでてしまいたい
「人は死んでしまう、ただそれだけのことなんだ」と母に告げるくせに
自分が一番理解できていない
おそれている
すべてを
なのに涙が出てこない
泣きたい時に限って
出てくれない
泣かせてほしい
ずっとここで待っている
あの背丈のまま
美しいまま
まだ彼女を好きでいられた頃の自分を
変わってしまうものも
変わらないこともあることを
誰かに見つけて理解してほしいと
私はそんなに悪い人間ではないと
わかってほしいと
ずっと独りで待っている