エルメスの角砂糖入れ/私の叔母さん
2014年12月23日まで開催されていた、東京国立博物館の エルメス「レザー・フォーエバー」 。
美しい建物の中、エルメスの革製品がテーマごとに分かれ趣向を凝らして展示されていた。
馬具のコーナーは本物の馬場のように砂が敷いてあって、通路の絨毯まで足跡の型押しがしてある凝ったもの。解説書で見覚えのある言葉を見つけた。
「馬用の角砂糖入れ」
私はどうしてこの言葉を知っているんだっけ。番号にあわせて展示を目で追う。サドルやバッグのあいだに金茶の革で出来たちいさな円柱型のケースが