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ツヤツヤとざらざら;洋と和の親和性には「これ」を使う。
ここから数ヶ月先は、ツチモノ系の食器が活躍してくる頃だろうか。ドシっとした重み、艶々の釉薬、ときにはざらざらとした素地を楽しむ。そんな器たちを求めたくなる季節だなと。「お腹すいたなぁ…鍋、かな」と自然と言葉がこぼれ落ちてしまう。ひと月前まで、マグマみたいな灼熱を浴びて、ご飯一粒を口に運ぶことさえ億劫だった僕とは思えない発言だ。
それほど日本の四季というやつは調子を簡単に変えてしまうと思う。夏に回収できなかった食欲を全てこの季節にそそぐつもりだ。みんな、鍋、しようぜ。あっタコパでもいいな。
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というわけで今日はそんな和食器たちのショウカイヲ…しようと思ったけど、先日スタッフが買取品を店舗へ持ってきてくれた、その中には真っ白なROYAL COPENHAGENのカップ&ソーサーやディナープレートが入っていて、なんとなく「『和』食器とまぜられないものかと」ふと思った。
洋物だから洋食を盛らないといけないわけではないし、逆に和物だから和食を盛らないといけないルールも法律も暗黙の了解も存在しない。
食器もカトラリーも、ついでに言うなら家具も。
"まぜこぜにするから見える楽しさがある。"
いや、整えたい!そうしたい気持はごもっともであるし、正解だが一旦頭の片隅のさらに片隅に置いてもらうとして、とりあえず「合わせてみない?」という僕のオススメを聞いてほしい。ほんの少しでも興味が湧いたら参考にしてみてね。
ROYAL COPENHAGENが気になる方のためにサイトをここへ貼っておく。
"ROYAL"と名がつくほどだから見ての通り「上品の塊」である。白い磁器をベースとした手描きのラインがその塊を作ったといっていい。現在、上級シリーズ以外はタイの職人に依頼して作っているとか。現地の職人に劣らない技術力、まさにクラフツマンシップってやつがわかりやすいブランドだ。
そんな「上品の塊」と和食器…ではなく「調和の塊」をマッシュアップする。
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こんな感じで。
ツヤツヤとざらざらと。
岡山といえば備前焼、本場である備前市の工房へ行ったことがあるが、そこで販売されているお皿に触れたとき、ドシっと頭の中で音がした。
ツチ本来の奥行のような、この一枚にかけられた想いと集中力が伝わってきた、ような気がした。もちろん見えるものではないから伝えることができない。だから職人と会って触って見てほしいものだ。
一見このテーブルウェアに違和感を感じるかもしれないが、繋ぎの役割として染付、赤絵、印判小皿を「ツヤツヤ」と「ざらざら」の間に置いてみる。江戸後期以降の古い古い小皿(古皿)がROYAL COPENHAGENの「上品の塊」に親和性を生み、元々馴染みやすい「調和の塊」とも自然に溶け込んでいる。。まさにこれこそがまぜこぜ。
視覚的にお皿の持つ印象が「和」なのか「洋」なのかを瞬間的に判別していて、洋のツヤツヤと和の模様や絵が全体をまとめ、親和性があるように感じるのかもしれない(ただの持論)。
いきなりこんな感じで合わせてみて!っていうのは難しいと思う。違和感を感じる食事なんてしたくない。ならば、ROYAL COPENHAGENのブルーフルーテッドシリーズのように青い染付が施されたデザインと染付印判手古皿のようにそもそも似たような技法で親和性が高いもの同士を合わせてテーブルウェアを作ってみてもいいかもしれない。
こんなこと書いてたら色々まぜこぜしたくなってきた。
いま自宅にある食器からまずはまぜこぜして、もしかしたら引出物でもらった食器や買ったけど段々奥から数える方が早くなってしまったあのお皿なんかも合わせてみたら、使う楽しさが広がるかもしれない。
あなたのまぜこぜを僕にも教えてください。笑