バジャン(キールタン)について解説します。シヴァナンダヨガのサットサンガ(瞑想やバジャン会)や、サイババのバジャン会などで、賛美歌を歌い聴いたりして、物凄い感動のバイブレーションを感じた方々は多いと思います。あの波動はどこから来るのか?なんて感じた方に、少しでも参考になればと思います。
■キールタンとバジャンの違いについて。
厳密に言えば、キールタンは1人で歌うこと、バジャンはグループで歌うことを指します。しかしながら、シヴァナンダヨガのアーシュラムやセンターで歌うサットサンガのバジャン会は、キールタンと呼んでますし、神の御名や属性を歌い上げるには、キールタンでもバジャンでもどちらも同じ意味にとらえていいと思います。
■バジャン(キールタン)とは?
・シーク教の開祖のグル・ナーナクが始めました。宗派に関係なく、あらゆる神を賛美し、愛を込めて高らかに歌うことで、ヴェーダーンタの教えである、『一体性』・『純粋性』・『神性(愛)』を実践できる、楽しく、心地いい、優れたサーダナ(霊性修行)です。
・キールタン-元々は1人で神の御名を歌うことですが、歌っている人の内面の浄化や、心の安らぎや至福に役立ちます。
・バジャン(サンキールタンとも言います)-グループで神の御名や属性などを歌い上げることにより、大勢で歌うバジャンは、歌っている人たちはもちろん、それを聴く人たちにも神聖な想いを満たし至福と感動を与えることができます。
・バジャンは、不正や憎悪や恐怖などで汚れた大気を浄化します。
・バジャン(サンキールタン)には、グナ サンキールタン(神の特質を歌うバジャン)と、リーラ サンキールタン(神の戯れを歌うバジャン)と、バヴァ サンキールタン(神との関係を表す御名を歌うバジャン)、ナーマ サンキールタン(様々な神の御名を歌うバジャン)の4つに大きく大別されます。
■バジャンはヴェーダーンタで定められているサーダナ(霊性修行)をすべて包括
① ひたすら神神の御姿を念想しながら、神の御名を賛美して歌ことにより、バクティ・ヨーガ(信愛のヨーガ)となります。
『バジャンを歌い神に酔いしれると、平安と至福が訪れ、欲望と怒りや心配と恐怖を遠ざけることができます』
『神の御名が歌われる時、神はその場所に身を置きます』
② バジャンは皆で調和を取りながら、一体感を感じて歌うことで、あらゆるものに宿る神性を認識できるグニャーナ・ヨーガ(英知のヨーガ)となります。
『真理(神)はひとつですが、賢者は様々な御名で呼びます』
『神はあらゆるあらゆる場所に存在し、あらゆる人々に内在しています』
③ バジャンは、無私の心でみんなで歌いわかち合うことにより、不正や憎悪などで汚された大気を浄化することができるカルマ・ヨーガ(行動のヨーガ)となります。
『バジャンは、世界平和、社会の平和を目的になされます』
■スワミ・シヴァナンダの御言葉
『キールタン(バジャン)は、ハートをとかし、純粋性と一体性と神性な愛で心を満たします。神の御名を唱えることは、肉体意識と世俗の世界を忘れさせます。信者は帰依の心に満ちた歌を歌うことで、完全に超越した意識の状態になります。神の御名は、純粋意識そのものである神の況位に引き上げ、完全で崇高な神実現をもたらします。』
愛と優しさをいっぱいありがとうございます!