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自分が世界が変わるヨガ体験③

死にたくなったら、怒りや絶望の想いを全身にみなぎらせて、こう叫んでください。 「生きる意味なんてあるのか?神が本当にいるのなら、目の前に出てきなさい!」 神への想いは、信仰でなくても、怒りや憎しみや敵意でもいいです。想いが、真実で切実であれば、必ず神は現れ願いを叶えます。

真実について、心に留めておかなくてはいけないことがあります。神様に対して、信仰だけでなく、怒りや憎しみや敵意さえも、本気でぶつけて大丈夫です。だけど、人に対しては、たとえ真実であっても、決して傷つけてはいけません。これ凄く難しいです。

サティヤ・サイババの言葉『常に助け、決して傷つけてはいけない』,スワミ・シヴァナンダの言葉『傷つけないことよりも、傷つけられないようすることの方が難しい』両スワミの御言葉、とても大切な教えで、簡潔でわかりやすいのですが、実践はどれだけ難しいことか。

集中するために雑音や雑念を避けて、周囲を遮断して1人で生活している修行者は素晴らしいです。だけど、あえて周囲を見回して耳を澄まして、困った誰かを助ける機会を見つけて行動する修行者はもっと素晴らしいです。

夢や希望は、実現するかどうかは別として、持ち続けることで気持ちが明るく前向きになります。さらに、夢や希望は、誰かに話すと、相手も楽しくなります。そして、夢や希望は、頑張って叶えられると、自分だけでなく、取り巻く人々すべてをハッピーにさせます。

富士山が、見えるのと、登れるのとは違います。同じように、知っていることと、できていることは明らかに違います。

優れた師匠(グル)は、弟子にyes,no以外に「待ちなさい。」という答えを与えることがあります。忍耐と時間を要する答えではありますが、確実に成熟と成功に導きます。

霊的体験の美しく神々しい感動的な景色は、そこに登りつめた人しかわかりません。そして、そこに向かうための地図は、誰の手に届く所にあります。

忘れなくてはいけないこと、人を助けたこと、人から受けた危害。覚えておかなければならないこと、助けてもらったこと、危害を与えてしまったこと。

人間が持っている最大の力って何ですか?それは、自分を変える力です。自分を変える力は、周りの人たち、世界、そして神をも、動かす力にもなります。

ヨガのクラスで、生徒さんの欠点を見つけた時。普通の先生は、その欠点を指摘し注意するか、または見て見ない振りをします。最良の先生は、欠点を取り上げながらも、それを笑いや長所に変えていきます。こうやって生徒さんの心と意識を動かしていくことは大切です。

心の中には1つしか座る椅子がありません。そこに座るのは、お金?家族?恋人?成功?名誉?美徳?神?結局は心の中にあるものが、その人が見る世界そのものになります。

ヨガも運動もダイエットも仕事も家事も介護も勉強もそうですが、1つの事柄を達成したいのでしたら、必ず時間制限をしましょう。そうすれば、物凄い集中力と、追い詰められて初めて湧き上がる知恵が、より完璧に導いてくれます。

聖典『バガヴァッド・ギーター』,『シュリーマド・バーガヴァタム(バーガヴァタ・プラーナ)』や、スワミの御言葉集など。これらは神の声そのものと言われています。悩み、疑問を感じ、苦しみ、困難時は、試しにこれらの本をパッと開くと、なぜか今まさに必要としている答えがそこにあります。

『すべては長く続きません』幸せで楽しい生活をしている人は、この言葉は嫌いです。だけど困難苦難や不幸な状況にいる人は、この言葉は救いです。ヨガの道を歩んでる人は、不幸にも幸福にも動じず同等にとれるように、日頃から訓練する必要があります。

おやつの時間に1人だけ食べられなかったら、その子はがっかりします。同じように、ヨガのクラスで1人だけポーズができなかったら、その人は落ち込んでしまいます。ですので、ヘッドスタンドやカカーサナがどうしてもできない生徒さんのために、似たような簡単なポーズを教えましょう。

ヨガは緊張のポーズと弛緩のポーズの繰り返しですが、呼吸はどのポーズでもゆっくりと深く吸って吐いてを繰り返します。これが自然にできるようになれば、日常生活での怒りや心配もコントロールできるようになります。

ヨガの先生は、生徒さんのポーズに注意が行きがちですが、それ以上にポーズ中の呼吸がゆっくり深く繰り返されているか注意を払うことが大切です。特にヘッドスタンドやハラーサナなどは、息を止めがちな生徒さんもいます。顔面を紅潮させてないか、表情もしっかり見て、呼吸リズムの声掛けしましょう。

人に対して怒ることは、相手にも周囲にも悪影響を及ぼしがちです。一方、自分の弱さに対して怒ることは、建設的な思考と行動を促し、良い影響を及ぼします。

シヴァナンダヨガTTCを卒業したばかりの先生からの質問。「思ったほど生徒さんがクラスに来てくれません。私には向いてないのでしょうか?」1人でも来てくれる生徒さんがいたら、絶対やめてはいけません。ヨガの先生は、生徒さんの人生を背負っていることを忘れてはいけません。

困難や苦労や失敗を繰返した後でやっと見つけた居場所。居場所があるということは、子供や大人、病気や障害のある人、そして高齢者でさえ、生命力の翼を授け、これからの人生を希望で照らします。身近な人で、居場所を見つけた人を、ぜひ褒めてあげましょう。

夢や成功を祈ることは素晴らしいです。さらに素晴らしいのは、そこ到達するためのインスピレーションをお与えくださいと祈ることです。そして究極は、インスピレーションを与える能力をお与えくださいと祈ることです。これは太古のヴェーダの祈りにある真実です。

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ラリータムビカ / 後閑千鶴子 (Lalitambika Chizuko,Sivananda Yoga Teacher)
愛と優しさをいっぱいありがとうございます!