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命日

【日記#32 2024/09/21(土)☀️☁️】

 この夏はお盆の時期暑過ぎて安静に過ごしていた。本当はその間墓参もして書いてもらった御塔婆も立てるつもりだった。しかしそんな大切な事でさえも後回しにしたくなるほどこの夏は暑く、それは今日までまだ続いている。

 流石に彼岸にもなって御塔婆を放置していたらマズいので今日は多少暑かろうがお寺に行って墓参もしておこうと思った。

 今の墓には親父が入っているが墓からは足が遠のいていく一方だ。理由もあるがここでは控えておく。しかしお寺の方のお世話になっておきながら御塔婆をそのままにしておくのは気が引けるのだ。

 お寺に行き御塔婆をもらってお堂で読経をしながらも親父の命日っていつだっけかとちょっと考えた。あの時も残暑が酷かった、当時のことを思い出すとあの頃体調をひどく害するほど精神的にズタボロだった、そんなことばかり思い出す。

 確か2002年の、高校の先輩のお母さんが亡くなった翌日で葬儀が重なり無礼を働いてしまったんだ。あれ、

親父の命日って今日じゃん。

 こんな具合だ。本当に呆れた息子だ、妹も妹で何の連絡もよこさない。我が家は人のつながりがこんなにも希薄である。そしてその原因は偏に親父が家族を顧みなかった事にある。なので今でも「家族」という意識は低いし、家族単位の生活に対する価値感も極めて希薄だ。

 親父の墓前に手を合わせる前に気がついて良かった。そんなことばかり考えていた。お線香につける火が強い風ですぐに消されてしまう。肝心なことよりもそちらの方にばかり気を取られてしまう。

 墓前を掃除して施餓鬼水をたっぷりとかけ、お経を唱えて午後の陽射しにじっと耐えていた。今日も暑かった。


 今日は大船観音寺でキャンドルナイトというイベントが行われるのでわんこを連れて遊びに行ってみる事に。お寺側もかなり力を入れていてSNSでも半月前くらいから毎日のように告示をしていたため行ってみようかなとずっと考えていた。

 生憎の強風で花火こそ中止となってしまったが境内は大勢の人で賑わっていた。このお寺はものすごく高台にあって足腰が弱っている人にはかなりの試練が待っている。

蝋燭型ランプが入ったカップに願い事を書く

 「日々平穏で皆が幸せに」は巡礼中(四国だけでなく坂東三十三ヶ所や秩父三十四ヶ所の時も)お札に書いている僕の願い事だ。自分の健康、欲求よりもこっちの方が自分には必要だと思い始めて四国巡礼を始める前夜、鳴門の宿で考えた願い事である。

わんこも登ってきました

 この蝋燭型ランプに願い事を書いたカップが境内の至る所に置かれていて薄暗い境内をほんのりと明るく灯している様子は幻想的でもあった。

観音様の真下ではミニコンサート

 観音様の前の広場ではミニコンサートも開催されていたが、このボーカルの人の声がとにかくきれいで聴き入ってしまった。

大船観音寺から見た大船駅夜景

 コンサートを楽しんで屋台のたこ焼きを食べた後大船観音寺を後にして駅の東口にあるUni Coffee Rosteryでお茶を飲んでから帰ってきた。このお店は横浜生まれのカフェで関内や元町にもあるが、基本わんこ店内可なので助かっている。

 いつもだとエスプレッソが美味しくてダブルで飲むのだが、今日は夜になっても暑くて冷たいものが飲みたかったのでチャイラテにした。

 今日は久しぶりにわんこと一緒にカフェにも入れて短い時間ではあったが楽しめた。

 大船観音寺も最近はイベントが多くなり足を運ぶ機会も増えたが昔は近くにありながら数十年も下から眺めるだけだった。鎌倉のお寺の一つとしてこれからも気軽に足を運ぶことのできるお寺であってもらいたいなと思った■

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