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お遍路ウォーキング日記(31:二十三番薬王寺へ)

【2024年2月3日(土曜日) Day 31】

 今日は札所二十二番平等寺を打った。この後は県道284号線をひたすら南下をし、国道55号線を目指す。国道55号線はそのまま高知まで伸びているのてこの先も遍路道の基幹となる道でもある。

 今日の時点ではまだ国道には届いていないが、それも明日明後日くらいには入る事ができるだろう。たところから

 今日打った平等寺について簡単に書こうと思う。この寺は弘法の開基、瞑想の際に薬師如来の姿を見て薬師如来像を彫りこの地で病に苦しむ人々の為にと百日間の修行をする。その時に心に誓ったことが、

人々の苦しみを平等に癒やし去る

といったことからこれが寺号になったと言い伝えられ、さらに錫杖で乳白色の霊泉が掘り当てたことから山号は白水山となったと言われている。この泉は今でも残っている。

 弘法がこの寺を創建したのが9世紀、その後他の札所同様長宗我部元親による天正の兵火で全てが焼けたのが16世紀、その後の復興は蜂須賀家ではなく17世紀に照俊阿闍梨しょうしゅんあじゃりと二人の共の者が伊予から来て復興させたと伝わっている。現在の本堂はその時に建立されたもの。

 この寺はそんな寺伝もさることながら、秘仏をはじめ境内のすべてを開放して撮影もお咎めなしという異例の札所でもある。寺にあるものは全て見て写真に収めても良い。

 さらにオンライン祈祷、勤行のライブ中継、デジタル賽銭など最新技術を駆使した四国八十八ヶ所の中でも群を抜いた正に21世紀の札所と言っても過言ではない。

 SNSアカウントを持つ札所は八十八ヶ所中ひと握り。Instagramを使いこなす寺ともなると本当に少数派で、ライブをするのは有名どころでは六十六番雲辺寺、写真を頻繁に更新するのは二十一番太龍寺や六番安楽寺、八十三番一宮寺などが知られている。そんな中SNS活動はあまりないが、ネットで常時ライブ中継をするのはこの平等寺だけだ。

 次の札所薬王寺もSNSアカウントを持っていて、比較的早くから情報発信をしている■

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