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お札の効果

【日記#40 2024/09/29(日)☁️】

 先日佐野厄除け大師に行って方位除けと厄除けをしていただいた際に立派なお札をいただいた。しかし我が家には仏壇も神棚もなく置き場に困りこれはどうするかねとちょっとだけ悩んでいた。

 我が家は四国を始め数ヶ所の巡礼をしたくらいなので神仏、特に仏教に対する考え方もやや真面目だ。

 そもそも自分について書けばキリスト教の大学を卒業。そこらへんの遊んでばかりの学生と違い真面目に勉強し、後に附属高校にも勤務したくらいで自分の頭の中は洗礼こそまだだったがキリスト教の教えで生きていた。

 それがある夏ツーリングで北海道に行くつもりが船が押さえられないという理由で四国に行くことになる。

 時同じくして「水曜どうでしょう」の四国巡礼ネタのタオルを友人からもらう。その時にせっかくなら四国八十八ヶ所でもやってみるかと思い立って始めたのが始まり。

 自分の四国巡礼の始まりはこのくらい馬鹿じゃないのかと言いたくなるような動機だった。その時四国タオルをくれた友人こそがこの日記でも度々登場する「悪友O」だ。

 最初の四国お遍路を終えて考えがガラリと変わる。それは身に染みたキリスト教の考えはそのまま、その上に仏教の考えが上手に乗せられて双方の良いところを上手にピックアップして生きる術を学んだところだ。

 宗教の話を突き進めるのは野暮なことなのでこの辺までにするが、以前の自分なら思いつかないこと、柔軟に物事を受け入れる思考はお遍路を通して身についたと思う。

 何よりもこの時のお遍路日記をブログに書いていたのを読んだ人から反響があったのは嬉しい。そしてそんな人の一人が今の妻だ。妻との馴れ初めは妻が僕のブログの読者だったところから始まる。

 その反面「水曜どうでしょう」での四国での態度はどうにも不謹慎と思うようになり、以降はだんだんこの番組からは離れ、大泉洋という俳優も煙たく感じられて来た。

 そんなわけで自分のハイブリット宗教観に関してはそれはそれでいいと思うし、他人に押し付けるつもりは皆無だ。さらに妻は先程も書いたように神仏に関しては敬虔なところもある。

 佐野厄除け大師でいただいたお札を置く場所をなんとか家の中で整理整頓し不要なものは片付けることで作り、ひと段落ついている。

 これまで行った先々の神社仏閣で買って来たお札などが居間の鴨居に立てられているのを見ると観光地で買って来た提灯を部屋に飾りたくなる人の気持ちもわかるような気がする。

 よく日本人は無宗教だと日本人自らが言う。確かに特定の宗教に深く傾倒する事は苦手なのかも知れないが、日本には昔より神仏習合の習慣があり、コレはおそらく外国の人から見ると理解し難いことなのだろう。しかし日本人から見たらそんなものは理屈抜きの当たり前な事なのだと思う。

 何事も神様仏様とお願いをしてその上でそうなるように努力を尽くすのもまた日本人の美徳と言うか、在るべき道を見つける術なのだろうと思う。

 さて、無事にお札の置き場も急場しのぎとは言えどうにかなった。ある程度部屋も片付いたのを見ると早速お札の効果はあったのだと確信できる。これから多少は何事も善い方善い方へと向かってくれるとありがたい■

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