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お遍路ウォーキング日記(23:十九番立江寺へ)
【2024年1月26日(金曜日) Day 23】
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写真の場所は遍路の経験があれば覚えている人も多いかと思う。恩山寺に向かう坂道に入る分かれ道だ。写真は次の札所十九番立江寺の方角を向いている。右にある標識で恩山寺は右折しないと行けないと気付いた人も多いかと思う。
その恩山寺について。この寺も時の天皇(聖武天皇)が行基菩薩に勅願して薬師如来を本尊にした寺が創設された。草創期には女人禁制だったものが弘法がこの寺で修行をしていたときに弘法を訪ねた母君のために修行を積み女人解禁をしたと言われている。その後弘法の母君は剃髪をして奉納をしたことからこの寺の山号は「母養山」になったという。恩山寺という寺号もこの頃についたものらしい。
その後は他の札所同様天正の兵火により焼き尽くされてしまったが江戸時代には阿波藩主によって再興し繁栄したという。
この寺はなんと言っても「摺袈裟」というこの上ない最強のお守りだろう。日本中でもこの寺でしか手に入らないお守りで無病息災、滅罪生善(過去の過ちを良いものに変えてくれる)の効果があり、亡くなったときに棺桶に入れれば極楽浄土に行けるというものだ。しかも他の神社や仏閣で授与される所謂「お守り」とは違い効能は一生。それどころか成仏しても尚効果が続くものだという。
故にこの摺袈裟はなくさない限りは一生に一度買えば良いという最強のお守りである。
我が家は自分の分と妻の分と既に二つ持ち、その後もこの寺にお詣りに来ている。
効能の程はわからないにせよ心強い事だけは確かだ。
急坂を上ると托鉢姿の大師像が出迎えてくれる。にぎやかな徳島の町を離れこれから四国の南へと足を踏み入れてゆくのだとひしひし感じる。
次の札所十九番立江寺はここからはそれ程離れてはおらず、国道と併走したのどかな県道を進んでゆく■