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野分の迫る

【療養日記2023 8月10日(木)】

 韓国の全羅北道チョルラブクド「世界スカウトジャンボリー」と言うボイースカウト・ガールスカウトの世界的な大イベントが開催されている。耳慣れないイベントだけど8年前は山口県でも開催された、150以上の国や地域からの参加者が集まるイベントだ。

 このイベントが今ワヤなことになっている。準備された灌漑地は水はけが不完全な上に連日の高温で初日から400人もの熱中症患者を出す有様。周囲には日陰になるような樹木も建物もまるでなく、衛生的な面でも不備が目立つ。シャワールームはビニールシートでしか仕切られておらず、テントサイトは水浸しとまさに地獄の様相らしい。全羅北道の予算だけでは足りず、国が巨額の支援をしたのにも関わらずこの体たらくでそのあたりでも問題視されている。

 おまけに支給される食事にはカビが生えていたり、シャワーを覗かれるセクハラ事件も発生するし、現地出張したコンビニがぼったくり価格で食料を販売するなどとにかく問題が問題を呼んでいる。

 この惨状を見て米国、英国など参加者をたくさん派遣している国は独自に撤退を呼びかけたりと現地の統率力もまるで働いておらず、最終的には台風6号が朝鮮半島直撃という予報を受けて全員撤退で終了らしい。予定では12日まで開催されることになっていた。

 イベントが台風のせいで中止というのはよくある話だが、元々台風があろうとなかろうと中止すべきイベント。台風がやって来てくれたことで自然に中止ができたというのもなんとも情けない。

 韓国でのお粗末な話を持ち上げて揶揄するつもりは全くない。自分はそこまで嫌韓派ではないし今の世の中事ある毎に嫌韓をチラつかせるのはみっともない。しかし今回はあまりにお粗末である。韓国はこと対日に関すること、スポーツ関連、イベント関連では時々信じられないような行動を平気でするが、今回もそれが間違いではない事を証明した感じだ。

 このジャンボリー、もう一度改めて書けば

「野分の迫るを待ち為すがまゝ事を流す(ふりをする)」


 と言った感じで最終的に誰が責任を取るのだろう。そちらの方も気になる。また全員撤退で中止になっても撤退した人をどこが受け入れるのか、参加者の数も数万人というのだからこれもまた大問題だ。米国は米軍も出動するくらいの大問題。

 因むとこのジャンボリーが日本で開催された8年前は会場が山口県、参加者の規模は多少違えど国税を投じることもなくすべて山口県と協賛企業の出費で無事に終了したかなりクオリティの高いイベントだったらしい。ただし全く国家がノータッチだったことから知名度も低かった。

 韓国でのこのイベントは文在寅ムンジェイン政権の時に誘致に成功し、その後尹錫悦ユンソンヨル政権が引き継いだものだが当然のこと引き継ぎには消極的だったのだろうと思われる。それでも体裁を繕うために躍起になって多額の国税を擲ってなんとかイベントを開催させたという経緯もある。

 これを見るに韓国は大統領が1期だけ、そして政権のポリシーが継続されにくい体質がうかがえる。今のユン政権の方針も数年後には覆されて全く別の顔を持つ国家へと変貌している可能性は十分に考えられる。韓国はこれまでもこんな感じで変化を遂げてきて、そんな中で対日姿勢だけが変わらずに続けられてきた。今考えればIMFショック時代の金大中キムデジュン政権はかなり日本に歩み寄りを見せていたがその後おそらくは盧武鉉ノムヒョン時代に暗雲が立ち込め李明博イミョンバクあたりで激変し、それを朴槿恵パククネと文在寅が継承した感じだ。何よりもその間大統領が変わる度に日本に謝罪を要求する図々しさだけは継承され続けてきた。

 野分が迫るといえばもう一つ、先日突然発生して本州目がけてにじり寄る台風7号。そろそろ小笠原に近づいてお盆の時期には直撃ではと言われている。思い返せば先月末からずっと台風に振り回された落ち着かない日が続く。特に飲食業や観光業には大きく影響するのだと思う。すぐ近くの江ノ島にはこの時期海の家が多数現れる。個人的にはこの時期のビーチはオフシーズンとしか思っていないが、海の家の人たちにとっては気が気ではないはずだ。見ていて関係ないよでは済ませられぬ程に気の毒だ。

 こう案じたところで台風がなくなってくれる訳ではないが、できたら今の台風が過ぎたらしばらくは穏やかな日が続いてもらいたいところだ。

 今日の自分の1日などよりも目にしたニュースの方が日記のネタになるというのもなんとも情けない限りだ■


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