療養日記 2022年9月4日 『나의 해방일지』
ハングル読みは《ナエ ヘバンイルジ》、意味は「私の解放日誌」日本語タイトルも同じく「私の解放日誌」。韓流ドラマ情報ではこの春にオンエアされたドラマの中では「私たちのブルース」と同じくらいの評価だったと思う。名前もよく似ているが話はまるで違う。静かでスローな展開は「暗すぎる」という印象を受けそうだが扱うテーマはかなり普遍的なものだと思う。
これまでには観なかったスローペースの展開、個人的感想を述べるとラヴェルの「牧神の午後への前奏曲」でも聴いているような、安岡章太郎の「海辺の光景」でも読んでいるような、そんな盛り上がりも何もないのにガッチリと心を掴んで絶対に離さないような感じがする。
と言ってもまだ観終わった訳ではないのだが。ソウルの郊外の田舎の3きょうだい(長女長男次女)の冴えない生活からの脱却の話。
この話、韓国の都会の事情がわからないとついていけないかも。ドラマではソウルのある京畿道(キョンギド)をソウルは卵黄、その周辺が卵白に例えているがまさにその通り。京畿道にはソウルと仁川(インチョン)のほかに28の市があるがソウルから遠くなると電車でも1時間半くらいはかかる。この京畿道にはソウルを中心とした鉄道網があるがどれもソウル市内は地下鉄として、ソウルを離れると地上を走る。近郊電車のネットワークはソウルの地下鉄を中心にした作りだ。
この中途半端にソウルから遠く、電車で通えてしまえる距離に住む3人の通勤と仕事漬けの様子を理解する上で「京畿道」というものを知らないとわからないなと思った。そしてドラマの特質上わかればなるほどと思うしわからないと電車通勤なんだからとますます盛り上がりのなさに話の面白みも掴めなくなる。
日本で言えば東京で働くサラリーマンが郊外から通勤するのとちょっと違うんだけど、説明が上手にできない。日本だとそれこそ宇都宮や高崎から通う人もいるだろうけどそこまで遠くからでもない。日本の通勤事情に比べるとやや中途半端なところにこの話の本質もある。無理やり言っちゃえば小田原、鴻巣、小山あたりから通ってくるような感じかな。
ずいぶんつらつらと書いたけどそんなわけでこれまでに観てきた続きが気になるような高揚感ゼロ、淡々と静かに話が進んでいくドラマだ。一つ前の「アンナラスマナラ」とは全く違う。
さて実生活では昨夜はしっかりと眠れたが目を覚ましてリビングに行くといきなり妻が、
🧟♀️今日はコーナンに行くので車出すように
と言われてしまった。ここんとこ台風の影響なのか天気痛が激しいのだが妻には理解してもらえない。
昼過ぎにコーナンのある鎌倉大船モールに行き、まずはお昼ご飯にお蕎麦を食べると妻は色々と買いたいものがあるのであちこち歩き回る。買いたいもののない自分は始めこそ座って待っていたが隣にあるスーパーで食料品を買う。
その足でそのまま湘南台へ行き、オリーブチキンで今日の夕飯を買う。韓流ドラマを見ていると無性にチキンが食べたくなる。我が家はたまにだがドラマにも出てきたチキン屋でチキンを買って食べ、また韓流ドラマを観るなんて事がある■