続・お遍路ウォーキング日記(66:二十四番最御崎寺へ 其の十三)
【2024/12/13(金)Day 66】
今日は室戸市の佐喜浜町の次、室戸岬町に入る。同じ室戸市の集落単位での移動なのに集落一つ一つが大きくて次の集落に入ると1つの新しい町に入ったような気分になる。
現在の室戸市は昭和大合併の際にできた。それまでは東から順に言うと佐喜浜町、室戸岬町、室戸町、吉良川町、羽根村の四町一村だった。つまり現在の集落は、かつて一つ一つの独立した町や村だったわけだ。
そして次の札所二十四番最御崎寺はこの室戸岬町にある。室戸岬町に入れば、最御崎寺も近いということだ。
今日の場所はかつて捕鯨の拠点でもあった場所である。当時この辺りは「椎名」と呼ばれていた。室戸岬町と言う町が1つの自治体だった頃。その中の集落の1つに椎名があった。この椎名という名前は現在でも使われている。
今から20年以上前に、今日の現在地近くにあった椎名小学校が廃校となる。そしてこの廃校跡に水族館ができ「むろと廃校水族館」という名前で今でも営業をしている。
この廃校水族館は室戸に新規にやってきた人や、かつて漁船に乗っていた人などが職員をしている事でも知られ、室戸の新たな活性化にひと役買っていると言う話を聞いたことがある。
太平洋沿いの町だからこそできた施設なのかなと思うこともある。
この廃校水族館の横を通ると室戸岬もそう遠くはない。日和佐の町を出てから早13日、あと数日で次の札所が打てそうである■