お遍路ウォーキング日記(82:三十六番青龍寺へ ④)
【2024年3月26日(火曜日) Day 82】
今日も一日雨が降り家の外に出ていないため先には進んでいない。現在地は高知県土佐市宇佐町井尻にある向萩の浜だ。こんなに足止めを喰らう場所なのだから次に行くときはちょっと立ち寄ってみたくもなる。
この日記にはあまり書かぬ事だが僕の実生活は病気療養の生活を送っている。脊椎炎で数回の入院、手術を繰り返して今はまだ少し歩いただけでも腰が痛くなり移動には杖が必要。歩くときはノルディックウォークを心掛けていてこの歩き方だと腰への負担がかなり軽減される。そんな生活を送っているので雨が降れば傘もさせず外には出られない。
最近は杖なしで歩く訓練をしている。歩くには歩ける。けど持続的には歩けない。年のせいもあるのだろうが回復が遅くて自分に苛立つことも多々ある。現在巡礼をしていないのもそのせいである。
そんなわけで今日も書くようなことはないが、これから先の行程について簡単に書く。今現在向かっているのが札所三十六番青龍寺で。この寺を打ったら宇佐まで打ち戻る。青龍寺は横浪半島の先端に位置しているが、縦断道路が歩き遍路向けではないので一旦半島から離れて浦ノ内湾という入り江沿いに西にある須崎の町を目指す。
その次の札所三十七番岩本寺は青龍寺から50㎞以上も離れている。須崎はまだまだ中間点でしかない。岩本寺は今は四万十町と呼ばれるかつての窪川町にある。
その次の札所三十八番金剛福寺はさらに90㎞近く離れていて四国八十八ヶ所の中では最も離れている。さらにその次の札所三十九番延光寺までの間も約55㎞とこの先は札所の距離が極端に離れる。
札所三十九番延光寺で高知県の札所、所謂「土佐道場」は終わる。高知県の行程は長距離なのに対し札所の数は少ない。これが土佐は「修行の道場」と呼ばれる所以である。
現在地はまだまだその修行の道場のど真ん中あたりにいる。初めのうちはとてもしんどいと感じていたが何巡目かになると妙にワクワクするようになってきた。そしてこのあたりで横浪半島を通るか、波穏やかな浦ノ内湾沿いを通るかちょっと考え込むものである■