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耐性

《本日の日記も習作です》
【日記# 189 2025/02/25(火)☀️】

 今月の文藝春秋は昨年の暮れに発表された
芥川賞受賞作品が掲載されてます。

安堂ホセさん DTOPIAディートピア
鈴木結生ゆういさん ゲーテはすべてを言った

掲載順は上の通りなのだけども
「ゲーテはすべてを言った」
から先に読みました。

ゲーテ他思想家の名前や基礎知識ないと
チンプンカンプンなんですけど
そんな中にもやや他律的に生きてゆく主人公の
完璧主義と知的な暮らしの中
こんなんでいいのかという結果が
チャランポランになってゆく経緯と
その辻褄合わせに検証が抜かりのない…

…う〜んなんで言えばいいのでしょう
久しぶりに所々に緊迫感ありながらも
終始ほのぼのしたタッチも見え隠れする
そんな内容でした。

ゲーテの第一人者でもある主人公が
娘の持って来たティーバッグの袋に書いてある
ゲーテの名言の出どころを気にしながらも
それが見つからない。
見つからないのに人前で
その名言を引用しちゃったからさあ大変。
出どころを探すも深みにはまっていくばかり。
でもゲーテは全てのことを言っているから
ちゃんと見つかるだろう。
そんなノリで優雅な暮らしが続きます。

後半から俄然面白くなります。
けど内容は難しすぎます。
他にも癖のある登場人物が多数出てきますよ。
これ、続編読みたいなと思いました。

もう一つのDTOPIAですが、
久しぶりにギブアップしてしまいました
小説をギブアップするのは時々あります。
でもこのところちゃんと読めてました。
かれこれ20年近く前の
沢木耕太郎さんの小説以来かな。

僕はエログロかなり苦手。
暴力表現もダメです
医療ドラマの生々しいの大嫌いです。

この小説は医療モノではありませんが
似たような香りがしました。
それでも読めるものは読んでいたのですが
最早「耐性」の問題なのでしょう。
昔なら読めたんだろうと思います。

最近は本そのものを買って読まなくなりました。
買ってもエッセイだったり
入門書みたいなモノだったり
本も高いのでそう易々とは買えませんし。
昔から積読はしない主義ですので
買ったからには必ず読みます。

¿皆さんは本をよく買いますか
慎重に選んで買いますか
それとも本は読まないですか?

もっと昔は本はお友達だったような
気もするんですけどね■

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