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スマホ遍路日記(198:六十四番前神寺〜六十五番三角寺)

【2023年11月1日(水曜日) Day 208】

今日は一昨日打ったけどまだ紹介できていない札所六十三番吉祥寺について書く。

 吉祥寺は小松の札所のうちの一つで、一つ前の宝珠寺からもそれ程離れていない。数年前にこの札所の間にショッピングモールもできて買い物が可能となった。うどん屋も入っているのでお昼時にはちょうどいいかと思う。車のお遍路は吉祥寺横に有料駐車場があるがこのショッピングモールに車を停めて札所に行けば駐車場代くらいは浮かせられる。

 吉祥寺はこぢんまりとした町寺で宝珠寺との違いがつかなくなることもあり、初めて来た人は何か一つ二つくらいは特徴を覚えておいた方が記憶が重複せずに済むと思う。

 宝珠寺は敷地のすぐ隣に鉄道(予讃線)があり、列車が通るとすぐにわかる。しかし予讃線自体列車の少ない路線なのであまり参考にはならないかも。また改修中なのかどうかはわからないが工事現場で使われるパイロンや歩行者を誘導する柵などが無造作に置かれている。これはかなり以前からで古くは「水曜どうでしょう」の四国八十八ヶ所巡礼で宝珠寺が登場する時にはすでにあった。

 一方吉祥寺には吉祥天女像と「成就石」という穴の開いた石がある。

 この成就石は前に立ち、目を閉じて金剛杖を穴に通すことができれば願い事が叶うと言われている。簡単そうに見えて思ったよりは難しいらしい。当たり前だが金剛杖がなければ願い事すらできない。最近杖を持たない遍路も多いのでそういう人向けではないが、金剛杖があったらゲームみたいに無邪気に楽しむのがいいのかもしれない。

 もう一つ吉祥寺は四国八十八ヶ所で唯一毘沙門天がご本尊である。吉祥天女がいるのもその関係で、寺の名前もこの毘沙門天と繋がりがある。

 今現在の地点は六十四番前神寺を離れて新居浜市内に入っている。小松からずっと四国の大動脈でもある国道11号線を東に進んでいて、この先四国中央市の旧川之江市内に入り南の方向に山登りをすると次の札所三角寺に着く。

 歩きの遍路は国道11号線をひたすら東に進むが、車やバイクの遍路は松山道を使えば早く着く。松山道のもう一つのメリットは交通の忙しい国道を避けて快適に移動ができることと、この西条から四国中央にかけては左手に燧灘ひうちなだがあり、自動車道からなら燧灘がよく見える。国道からは自分の記憶では見えた試しがない。

 この間の距離はけっこう長くてこの日記では数日は川之江を目指して歩くことになる。この間の沿道は賑やかで退屈することはないと思うが、運転していると単調すぎて眠たくなる■

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