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療養日記 2022年4月23日 『誤解していた場所』

 今日は何だかわからないが妻には家族写真を撮るから高円寺に行くと言われ、理由も何もわからないまま車を出す。

 妻が作品を出している店が能見台と高円寺にあり、高円寺の店は写真スタジオでもある。それもペット専門。妻は要するに我が家のわんこと義姉の家のわんこ、並びにかつて実家にいたわんこの言うなれば「いとこ」同士のわんこ集合写真を撮りたかったらしい。という経緯をちゃんと言えばいいのにそれがわかったのは現地に行ってから。

 スタジオは丸の内線新高円寺駅にちかく、そこに我が家と義姉、そして義姉の長男(我が家から見たら甥)とその彼女が集まる。義姉の家のわんこはとてもイケメンのパピヨン。甥の家のわんこはかつて妻の両親が飼っていたよく噛み付くマルチーズが2頭、我が家の3頭と合わせていとこ同士6頭が久しぶりに揃う。かつて妻の両親が健在だった時はよくお出かけをしていた。

 撮影は一時間半くらいかけてじっくりと行う。出来がどのようなものかはわからないがとりあえず自分のスマホでも写真は撮る。曽ての自分であれはデジイチで這うような低いアングルから写真を撮っていたか今はもうそんな姿勢は禁止動作となり、重たいデジイチさえ持つ事ができない。今日はそんな事実を再確認したようでちょっと寂しくもなって来た。

今日はたくさん写真を撮った

 せっかく集まったのだからと妻がお昼を食べるお店まで手配していたがそれが高円寺駅のすぐそば。スタジオが新高円寺の近くなのでざっと1キロくらいは離れている。おそらく妻は何も知らず高円寺というキーワードで検索してその後位置情報も確かめなかったと思われ今日は殊更に暑い中を歩く羽目となる。おかげで今日はちょっと日焼けしたかも。

 これまで自分は高円寺は下北沢や吉祥寺と並んでとても物騒なところだとばかり思っていた。勿論これまでに何度か行ったことはあったが出来るだけ近寄りたくない場所だったのだが今日は行った場所がよかったのか古着屋ばかりが軒を連ねた面白そうな場所だということを再発見した。自分の曽ての知り合いにも高円寺で古着屋をやっていてボスニア紛争の前はよくベオグラードに古着を買い付けに行く人がいた。もう今となってはどこにお店があるのかもわからない。

 今日は義姉たちと別れると駅前のケバブ屋で夕食にするケバブを買ってアーケード街の古着屋が並ぶ辺りをあれこれと見てその先にある新高円寺通りを歩いて来た。ちょっとだけ御成通りにも雰囲気が似てるかなとも思ったがそこはやっぱり地元愛もあるのか御成通りの方がやっぱり親しめる。しかしながら高円寺イコール物騒な街という印象はだいぶ変わったと思う。今日は一緒にいるだけで疲れる義姉と行動を共にして(決して悪い人じゃないんだけど疲れる)疲労度の高い一日だったけど高円寺に対する誤解が解けただけでも意味のある一日だったと思う。

駅前のケバブ屋にて

 ところでこの店のメニューはボリュームがあって今日の夕食は十分間に合うくらい。しかもキョフテという細長いハンバーグを出すのは初めて見たかも。トルコ旅行中はよく食べた。本場では羊肉だがこのお店では牛のハンバーグを縦に切ってさあコレがキョフテだと全く違うものが出て来たがスパイスやソースは紛れもなく現地のモノだった。

 夜はいつものようにドラマを観た。我が家はコレでいいんだなと思った⬛︎


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