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お遍路ウォーキング日記(89:三十七番岩本寺へ ⑦)

【2024年4月2日(火曜日) Day 89】

 今日の場所はちょうど焼坂やけさか休憩所の横だ。遍路のための東屋も用意されている。ここは遍路が休憩をする場所としても確かに適している。

 昨日も書いたがここは歩き遍路にとっては難所のひとつだ。それはこの国道56号線があまりにも歩きの人向けに作られていない。

 この休憩所の少し手前に焼坂トンネルという長いトンネルがある。ルートは最短だがこのトンネルには歩道がない。なので遍路は白線で仕切られた内側を歩かなければならない。

 このトンネル区間が1㎞。非常に危険なためトンネルの入り口には歩行者のための反射板がついた襷の入ったケースが設置されている。

 須崎を離れるとトンネルが連続する区間が険しい難所となり得る。四万十の伊豆田トンネルなどが代表的だが歩き遍路はトンネルには悩まされる。それは弘法でさえ経験し得なかった苦行とも言われている。

 この焼坂トンネルを回避するため焼坂峠という遍路道も用意されているが、結構険しいらしい。さらにトンネルも峠もしんどいという人のために安和あわから海沿いを通って久礼くれの町まで行くルートもある。こちらは安全だがかなりの遠回りになる。

 片やバイク遍路は須崎から先に久礼までの歩き遍路にとっては難所の場所はトンネルが多くて日差しを避けられるだけでなくトンネル内の低い気温が身体を休ませてくれるため救いのルートにもなる。

 さらに中型バイク以上ともなるも高知道も走れるのでこの焼坂自体全く通らなくてもすむ。高知道ともなるとこの一帯は大半がトンネル区間なのでバイクにとっては救いのルートなのだ■


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