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療養日記 2022年7月9日 『七夕』

 朝起きていきなり妻が鎌倉くらい行かないかと言われた。まあ鎌倉くらいならすぐに行けるので早速支度をして出発。今日は車を使わずキャリーバッグにわんこを入れて出る。

 家からは大船駅行きのバスに乗り、大船駅からJRに乗れば鎌倉はすぐなのだが、大船駅に着くとふと思いつく。まだわんこを連れて平塚の七夕祭りに行ったことがなかった、わんこどころか妻と一緒にも行った事がない。駅でポスターだなんだのを見て連れて行けと言われる前に鎌倉じゃなくて平塚に行くことにした。

 平塚、神奈川県の岸和田とも呼ばれ治安の悪さは県下でもピカイチ。(その岸和田は「関西のジャマイカ」と言う異名がある。)スリ、恐喝から飲酒運転までなんでもアリ。そんな平塚の晴れ舞台と言えばこの七夕祭り。しかしこの祭りでも殺人事件が起こるくらいでこれまでも敬遠していた。七夕祭りの期間中は夜平塚に行くのは極力避けろと高校の時の先輩にもよく言われていた。

 七夕祭りに行かないのはそんな理由あってのことだが、昼間行ってちょっと見て暗くなる前に平塚を出れば大丈夫と見て数十年ぶりに七夕祭りに行ってみた。

 大船駅からJR東海道線に乗り鎌倉へ行く時間の倍以上も電車に乗って平塚へ。駅の外に出ると人、人、人でごった返していた。ただ今年の七夕祭りはCovid-19対策として食べ歩きを禁止し一切の屋台の営業を禁止にした。日本屈指の祭りでありながら屋台(テキ屋)がまるでいないと言うのはなんとも異様ではあるが慣れるとかえって歩きやすいと感じた。これでも十分お祭りとして成り立つなと思ったが、ここで恐らくは屋台営業者と平塚市との間で軋轢が生じてゆくゆくは消される人まで出るんじゃないのかなと心配になる。ても思いの外「テキ屋のいないお祭り」は小ざっぱりしていてこれはこれでアリだと思う。

平塚七夕祭りに来ました

 妻はこの一週間ほどテレワークの日はほとんど仕事そっちのけでわんこの浴衣を作っていた。そんなわけでこの浴衣を着せて出かけたかったらしい。そんなこともあって鎌倉もいいがこの平塚の魑魅魍魎七夕祭りを選んだ。そのおかげもあってかなりうちのわんこは注目されたと思う。記念撮影をすればいつしか大勢のギャラリーが出来上がりみんなが写真をとっていた。

 とは言え人出も多いので二時くらいには平塚を切り上げて鎌倉に移動。平塚では結局商店街の店でトッポッキとキムバプを売っていたのでそれを食べただけだった。

 平塚から鎌倉に移動するとまずは小町通りの「腸詰屋」でいつものようにホットドッグをいただく。こちらも平塚同様にみんなが浴衣姿のわんこに見入ってくれていた。

 小町通りから御成通りに移動し、いつものカフェでお茶にする。人で溢れかえる小町通りから御成通りに行くとちょっとホッとするもだ。

行きつけのカフェ、The Good Goodies

 御成通りを五時半ごろに出ると江ノ電で湘南海岸公園まで行きそこから歩いて今日の夕食の店へ行く。江ノ電の線路沿い、江ノ島駅と湘南海岸公園駅のちょうど真ん中あたりにある「ミンナミ食堂」と言う店がわんこ連れOKの店で以前より妻に連れて行けと言われていたので今日は行く事にしていた。

ミンナミ食堂にて

 焼き物を中心とした定食や焼き鳥、おつまみなどがあったが基本的には何を食べても美味しかった。スタッフもとてもフレンドリー。落ち着いた空間と江ノ電が通過するたびにちょっと揺れるロケーション。なんとも贅沢な時間でもあった。

 明日もまた外出の予定がある。体調が悪くならないことを祈る⬛︎



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