続・お遍路ウォーキング日記（１１２：三十八番金剛福寺へ　其の九）

【2025/02/01（土）Day 112】

　今日は体調が良くなかったので家から1歩も外に出ていない。したがって現在地は昨日と同じ黒潮町伊田である。

　昨日の日記でも書いたが、この黒潮町伊田はすぐ近くに土佐くろしお鉄道の有井川駅がある。

　有井川駅は伊田の隣の有井川という集落にある。国道からでもよく見えるホームが１つだけの非常に簡単な作りの駅だ。そしてこの有井川駅のすぐ近所には有井庄司の墓というものがある。

　有井庄司（有井三郎左衛門豊高ありいさぶろうざえもんとよたか）はこの地に尊良たかよし親王（後醍醐天皇の長男）が流刑された際にここより少し西にある上川口の王無おうむの浜にて迎え入れて匿った人物だ。その名が恐らくは有井川として残っているものだと思う。後に有井庄司が亡くなった際には京から供養塔が贈られ、それが有井川駅の近くにある有井庄司の墓だと言う。

　そして有井川駅の二つ中村寄りには「海の王迎うみのおうむかえ」という名前の駅がある。この地に尊良親王が上陸したことからこの名前が付けられたと言うことだ。

　こんな感じで地方の隣り合う駅や集落の名前が繋がっているのを知るのは楽しいことでもあるかと思う。

　明日は雪が降りそうなのでもうしばらくはこの地に留まることになりそうだ■