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療養日記 2022年8月6日 『鎌倉雪洞祭』

 毎年立秋の直前に鎌倉では「ぼんぼり祭」という祭が行われる。この祭、他所の祭りとは違い全く騒がしくない。鶴岡八幡宮の境内や小町通りなどに雪洞を置くだけの祭だ。

 雪洞はその筋の著名人や画家、書家などいろんな人の作品が昼でも夜でも見られる。暗くなる前に巫女が雪洞ひとつひとつに火を灯す。

 もうかれこれ自分は20年以上前から行かれる時はこの雪洞祭に行くようにしている。前回は入院直前。確かこの日の昼に整形外科でもらった気休めのようなコルセットが仕事中に外れてしまい腰に大きなダメージを与えてしまったのに夜になって呑気に雪洞祭に行って余計に腰を痛めてしまったんだった。

 その時の事は日記に書いてあってそれをつい先日noteに移動させたので今でも良く覚えている。今日はその時以来の雪洞祭。せっかくなのでわんこも連れて行き裏小町にあるわんこと入れるうどん屋で食事もした。

裏小町のうどん屋 鎌倉美水にて

 食事を終えると段葛を歩いて八幡宮へ、この祭も年々人が増えてきているように思う。

雪洞祭の八幡宮境内

見ての通りの人。ちょっと感染症が怖くなるくらいである。

 雪洞については詳しくは書かないが、先にも書いた通り有名な画家や書家、俳優なども雪洞を出している。

三谷幸喜作

 他にも鎌倉殿関係だと小栗旬や大泉洋の雪洞もあったし、毎年出しているおなじみの人の作品もあり、今年はどんなものかなと楽しみにしているものもある。

 こうして静かに雪洞を見終わるとそのまま帰る。鎌倉の夏の祭りには囃子も踊りもないけどこれが鎌倉らしさなんだろう。

 うるさいテキ屋もなければ夜も更けると出てくる暴徒化した踊り手もいない。実に地味でおとなしすぎるけどその分深く心に沁みてくるのがこの雪洞祭だ。

 雪洞祭が終わると暦の上では秋となり残暑の時期が始まる。そんな事はお構いなしに鎌倉のビーチは夏真っ盛りなのだろう■


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