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なぜコンプラ意識は組織に浸透しないのか?

朝晩が少しずつ過ごしやすくなってきました。

それもそのはず、昨日は「処暑」。

「陽気とどまりて、初めて退きやまんとすればなり」(暦便覧)にあるように、暑さが止み、朝晩に冷気が加わってくる時季です。

見える雲も秋らしくなってきて、徐々に季節が移り行くのを感じられますね。

こんばんは、大野です。

先日、とある企業で「コンプライアンス研修」を実施いたしました。

今まであまり研修をやってこなかったそうで、これから企業が発展していくために、社内のコンプライアンスの意識を上げていきたいというご要望でした。

実は、コンプライアンスにまつわるトラブルの多くは「組織風土」に原因があることをご存知でしょうか?

「人」そして「関係性」

社員がこの観点を持つことで、コンプライアンスを自分ごとと捉え、前向きに取り組む姿勢が芽生えるのです。 

ご興味のある方は、遠慮なくお問い合わせください。

なぜコンプラ意識は組織に浸透しないのか?

「やらなきゃいけないと分かっちゃいるけど…」

コンプライアンス研修って、めんどくさいですよね。

ああいった研修は、本当にやらないといけないのでしょうか?

私の古巣の帝国ホテルでも総務部主導でコンプライアンス研修が毎年実施され、全従業員の受講が必須でした。

新規制定ないし改正される法律への共通認識を持つために毎年の実施となっていましたが、私を含め受講者の多くが睡魔との戦い…(笑)

興味もなく、ただ聞くだけなので、とても自分ごとにはなりません。

会社がコンプラ研修を実施したという既成事実を残すためにやっているという程度の認識で、

「決められたことを守っていればいいんでしょ」

ぐらいの受け身の姿勢でした。

しかし、管理職としてこれまでよりも広い視野を持たなくてはならなくなった時、

「自分がやっていることは本当に正しいのか?」
「何か気になることがあった時、
 部下が私にそのことを安心して話せる関係性があるだろうか...?」

と不安になったのです。

背景として、話しづらい苦手な上司の下に配属されていた時、気になることがあっても言い出せない経験がありました。

言った方がいいと頭では理解していても、心理的なハードルがあり、言い出せなくて時間が経ち、結果ちょっとしたトラブルに発展…

こうした経験が一度や二度ではなかったのです。

人は何か気になることがあっても、それを気のせいにしたり、見ないふりをしたり、あえて見逃してしまうことがよくあります。

ともすれば、それらは大きなトラブルに繋がる可能性があります。

管理職ならば、部下の観点で気になったちょっとしたことも情報共有してもらえるような関係性を持っておくべきではないか?

こうした経緯があって、コンプライアンスへの意識が変わったのです。

コンプライアンス違反の背後には、人の不作為があり、さらにその背後には、人間関係の問題が潜んでいます。

コンプライアンスが保たれる組織づくりのためには、

何よりもまず一人一人が「自分ごとにできるか」
そして、職場で「話しやすい関係性を持てているか」が肝です。

ルールや規定などの仕組みは、共通認識を持つために必要です。
ただ、それだけでは、機能しないのです。

こうしたことを私が単に教えるのではなく、受講者が自分の経験を通して、解決策を導き出すようにするのが講師の腕の見せ所です。

実際の研修の感想として
 「今まであまり自分には関係ないと思っていましたが、見え方が変わりました」
 「自分の気づきを放置せず、共有していきたい」
 「日頃のコミュニケーションが大事だと思いました」
 「報・連・相含め、とにかく情報共有をまず実践していきます」
などの声が挙がります。

こんなコンプライアンス研修であれば、やってみる価値はあると思いませんか?

本日の問い

  • 部下が安心して何でも話せる関係性を築けていますか?

終わりに

本日のニュースレターはここまでです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

笑顔と感謝で溢れた毎日を!

大野加奈

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