見出し画像

アートと本とコーヒーと最近のこと

はじめての投稿になります。どうぞ、よろしくお願い致します。

アートと本とコーヒーのこと……、好きなことについて好きに書きながら、少しだけ、誰かの何かの役に立つといいなあと思って、書いてみたいと思います。

6月は仕事が忙しくて、22時になると、ソファに座ったまま即身仏になったみたいに固まってうとうと……の一方で、というより、だからこそかな、ベッドへ移動したらしがみつくように本を読みました。

石川直樹著『路上に星座をつくる』、平野紗季子著『味な店』、益田ミリ著『スナックキズツキ』、大判は展覧会『アナザーエナジー展』の図録です。

図録のことは次の機会に書くことにして、3冊の著者はそれぞれ77年生まれ、91年生まれ、そして69年生まれ。そして、前者2冊はエッセイ、益田ミリさんのマンガはエッセイではないけれど、「スナックキズツキ」という舞台を通して日常について著者の感じていることがダイレクトに伝わってくるという点では、エッセイとして読めました。

でも、いまなぜ、エッセイが読みたくなったのかな。

若い頃も、内田百閒から森茉莉、向田邦子までエッセイは好きだったけど、いずれも、大御所の文章の妙を楽しむのが目的でした。そして、たぶん……、2000年代に入ってブログがはじまり浸透してきて、本のジャンルとしてのエッセイ(随筆)は影を潜め、わたし自身も遠ざかっていました。

ところが、先月、手にしたこの3冊。どれも、最初から最後まで(益田ミリさんのマンガは2度読み)、一言も漏らしたくないくらい熱心に読みました。

不透明で複雑ないまを自分の信じたことを握りしめて生きる、少し、年下の世代の姿に、教えてもらうことがたくさん。(私自身は、右肩上がりが当たり前、頑張ったらむくわれると信じて20代を過ごしてきた世代なので、現状に戸惑うことばかりの日々です)

「完全でなくてもいい。正しくなくてもいい。自分がいいと思うことを好きにやっていく。するといつしか、誰にもまねできない物語が生まれる」(『味な店』平野紗季子著より)著者は「味な店」のことをこのように表現しましたが、わたしには、日々の生き方暮らし方に通じるなあと感じました。

さて、最後に、最近、おいしかったコーヒーのこと。グアテマラ産のブルーマコバン。クリーンでさわやか過ぎるコーヒーより、冷めてもおいしいボディのしっかりしたもののほうが、仕事をしたり本を読んだりしながらだらだらと飲むには向いているような気がします。






いいなと思ったら応援しよう!