線維筋痛症の症状は「痛み」だけじゃない!痛みに伴う7つの症状
難治性の病気とされる「線維筋痛症」。
世界的な歌手のレディー・ガガさんやフリーアナウンサーの八木亜希子さん、岐阜県のご当地タレント・モデルの塚本明里さんなど、多くの有名人が闘病中であると公表している影響もあり
「線維筋痛症は体に激しい痛みが生じる病気」
と認知されることが増えてきたのではないだろうか。
しかし、線維筋痛症の症状は「痛み」でけではない。私を含む線維筋痛症患者の多くが、痛みに伴う症状にも日々苦しんでいるのだ。
そこで本記事では、私が辛いと感じる線維筋痛症の痛みに伴う7つの症状について書き記していきます。
1.倦怠感・疲労感
毎日のように体のあちこちに痛みが生じるため、無意識のうちに力んだり、少しの動作でも疲れたりするのが線維筋痛症だ。
痛みの強さに比例して、倦怠感や疲労感も増していく。痛みが完全になくならない限り、悩まされる症状の一つと言っても過言ではない。
症状の重さは人それぞれ異なるものの、私の場合は15分立っていたら1時間以上は休憩しないと動けないレベル。
そのくらい、健康な人よりも疲れが取れない病気なのだ。
2.睡眠障害
とにかく痛くて眠れない。強めの睡眠薬を飲んでも、痛みのほうが勝ってしまう。入眠はできても、痛みで目が覚める。
こんなことは日常茶飯事だ。
もちろん、痛みが軽い日はある程度の時間は眠れるのだが、すっきりと目覚めることはない。
そのため、先に述べた倦怠感や疲労感が余計に増してしまう。なんとも悪循環な症状なのだ。
また、倦怠感や疲労感が強い場合は過眠になることもある。まったく起き上がることができないのも、また辛い症状の一つと言える。
3.集中力・思考力欠陥
何をしていても集中できない。単純にやる気が出ないような状態もあれば、注意散漫になってあれこれ手を出して訳がわからない状態になることもある。
また、思考力もだいぶ衰えた。例えば、今まで毎日のように作業していたパソコンの操作方法が急にわからくなったり、料理の手順を忘れてしまったり。
もっとびっくりしたのは、簡単な足し算の暗算ができなかったことだ。
最近は線維筋痛症の影響だと思えるようになったが、初めの頃はこのままボケてしまうのではないかと本気で焦った。
4.排尿障害
私が何気に辛いのが、この排尿障害だ。尿が溜まっている感覚があるのに、トイレに行ってもまったく出ない。でも、出そうな感覚はある。
これが1日に何回も起こるから、正直たまったもんじゃない。
実は私、これが人生2度目の排尿障害でして。1度目は娘を出産した直後。1週間も自力で排尿できずに苦しんだ。
産婦人科の看護師さん曰く、陣痛・出産時の痛みによって膀胱が麻痺していることが原因とのこと。
線維筋痛症を発症してから腰や骨盤の痛みが激しいため、出産時と同じような理屈で排尿障害を起こしているのだろう。
排尿障害によって夜中に目が覚め、眠れなくなることも多々ある。
5.便秘
便秘に関しては痛みにともなう症状だけでなく、薬の副作用も原因の一つだ。主治医や薬剤師に聞いたところ、薬が合わないと便秘になる人は多いという。
薬の副作用については線維筋痛症に限ったことではないが、食生活に気をつけても、水分を多めに摂取していても効果が出ない。
それどころか、便秘薬を使ってもなかなか改善しないのだ。
痛みはもちろん、倦怠感や疲労感のせいで力めないことも要因だろう。どうにかして改善したいと切に思う。
6.乾燥症状
どういう関係があるのかわからないが、乾燥症状もひどい。ドライアイにドライマウス、そして肌の乾燥。
各部位にひたすら水分を与えるしかないのだが、冬場は空気が乾燥しているため、どれだけ水分を与えてもキリがない。まるで砂漠のようだ。
そのため、目は疲れるし、喉は乾燥で痛くなる。肌はかゆみや湿疹、炎症が起きている。これまで経験したことない肌トラブルが起きており、非常に悩ましい症状である。
7.嚥下障害
毎日ではないが、嚥下障害も痛みに伴う症状の一つ。普通に食事をしているつもりなのに、うまく飲み込めずにむせてしまうことがある。
今のところ食べ物が詰まって窒息…なんてことはないが、いきなり飲み込めなくなるので本当に怖い。
食事の際はゆっくり食べるよう、注意しなければと強く思う。
最後に
本記事で紹介した線維筋痛症の痛みに伴う7つの症状は、あくまで私が特に悩んでいる症状であり、他の症状で悩んでいる方もたくさんいます。
その他の症状としては、動悸や冷え、筋力低下、難聴、嘔気、めまい、抑うつなどがあげられますが、どれも日常生活を送るには辛い症状ばかりです。
線維筋痛症が発症する原因は不明ではあるものの、最近では脳内神経炎症(脳で痛みを感じる信号の機能障害)が有力な説とされています。
強い痛みだけでなく、その他複数の症状にも悩まされる線維筋痛症。1日でも早く原因が解明され、明確な治療法が確立されることを願うばかりです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?