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肩関節の基礎編〜肩関節とは?④〜

こんばんは!かまだです(^o^)
今日は、肩関節とは?の最終記事になるかと思います💡おそらく!
明日からは肩関節の機能について書いていこうと思いますのでよろしくお願いいたします〜!

では行きましょう!


胸鎖関節(sternoclavicular joint)

胸鎖関節は、胸骨と鎖骨で形成される鞍関節に分類される関節です💡
関節円板の存在により鞍関節でも3軸の運動を行うため、多軸性関節として機能します
具体的には、肩関節挙上で考えると胸骨に対して鎖骨が挙上+後退+後方回旋が生じます。以下に運動の種類と方向を記載します

胸鎖関節の運動
・挙上 ↔ 下制
・後退 ↔ 前方突出
・後方回旋 ↔ 前方回旋

また、靭帯や関節包でも強固に固定されており、胸骨と鎖骨は胸鎖靭帯、鎖骨と鎖骨の下にある第一肋骨は肋鎖靭帯、肋骨と肋骨は肋骨間靭帯で結合しています


図1 胸鎖関節

肩鎖関節(acromiooclavicular joint)

肩鎖関節は、鎖骨と肩峰で形成される平面関節で、胸鎖関節と同じく関節円板が存在します💡
上肢挙上時は鎖骨に対して肩峰(肩甲骨)が上方回旋+後傾+内旋が生じます。

肩鎖関節の運動
・上方回旋 ↔ 下方回旋
・後方傾斜 ↔ 後方傾斜
・内旋 ↔ 外旋

図2 肩鎖関節

肩鎖関節も靭帯で強固に固定されており、肩峰と鎖骨は肩鎖靭帯、烏口突起と鎖骨を結合している烏口鎖骨靭帯によって安定性が確保されています。烏口鎖骨靭帯は2つの靭帯で構成されており、烏口突起の上面と鎖骨の下面は菱形靭帯、烏口突起と鎖骨は円錐靭帯で結合しておりほぼ垂直な走行をしていることから鎖骨が肩甲骨を吊り上げるような役割を持っています💡

図3 烏口鎖骨靭帯(菱形靭帯)
図4 烏口鎖骨靭帯(円錐靱帯)


烏口肩峰アーチ(coracoacrominal arch)

鳥口肩峰アーチは、烏口肩峰靭帯と肩峰(下面)で構成されており、肩挙上時に上腕骨頭がくぐる橋の様なものです💡
上腕骨頭(大結節)に付着している棘上筋もこのアーチの下面(肩峰下空)をくぐりますが、この時に上腕骨頭の上方変位などが起きている場合、腱板損傷や腱板断裂に繋がってしまいます

図5 鳥口肩峰アーチ

↓腱板と上腕骨頭の上方変位について

また、この鳥口肩峰アーチには2つの大切な滑液包が存在し、肩峰下滑液包と三角筋下滑液包と言います💡
肩峰下滑液包は、肩峰と棘上筋との空間に存在し棘上筋が肩峰に当たり擦れてしまわないように摩擦を軽減する役割を持っています。この組織に負担がかかると憲法下滑液包炎という炎症が起きた状態になってしまいます
三角筋下滑液包は、憲法下滑液包の外方への延長部分であり、三角筋と棘上筋との間に存在し、同様に摩擦を軽減する目的があります

図6 肩峰下滑液包
図7 三角筋下滑液包
図8 肩峰下滑液包と三角筋下滑液包


本日の転用💡

今日は、肩関節の基礎編〜肩関節とは?〜についての最後の記事となります!
PTとして、またクライアント様の肩関節を治療する職業として、最低限知っておきたい肩関節についての解剖について記載しました
(筋機能や運動学については次の項でお伝えします!)
僕自身、臨床7年目ですが、やはりまずは基礎だなと、日々思います( ゚д゚)
評価や仮説の組み立て、治療の一連の流れは考えることは出来ても、機能解剖や運動学の知識が無いとうまく ”繋がり” が見えてこないイメージで、なにか足りない気持ち悪さを感じます
これは、ここがこうだから、こうなんだ
と繋がらないとなんか適当になっていると感じ、嫌なんですよね( ゚д゚)

肩関節においては、腱板を含む筋や靭帯、関節自体の運動が分かっていないとその現象に陥ってしまうのかなと思います
改めて解剖を学ぶ機会を作ることが出来て、楽しくnoteを書かせてもらっています(^^)

是非一緒に知識の復習&アップデートをしていきましょう!!
明日は連勤最終日、頑張りまーす〜!

では(^o^)丿

▶︎引用文献
✓ 肩関節理学療法マネジメント 機能障害の原因を探るための臨床思考を紐解く
  村木 孝行(監修) 甲斐 義浩 (編集) メジカルビュー社

✓ 筋骨格系のキネシオロジー 
 Donald A. Neumann(原著) 嶋田 智明・有馬 慶美(監訳) 医歯薬出版


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