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播州の祭り:ジャコウアゲハとウマノスズクサ


姫路市の市蝶

姫路市の市蝶は、ジャコウアゲハが制定されています。
制定理由は、築城主の池田輝政の家紋が揚羽蝶で、姫路城の瓦紋にも何千と用いられていること。本種の蛹は「お菊虫」と呼ばれているのですが、播州皿屋敷のお菊さんの化身とされていること。ジャコウアゲハの幼虫は農作物を食害しないこと。などが挙げられます。

構屋台の高欄男柱

播州秋祭りで有名な姫路市飾磨区に津田天満神社が鎮座しています。その氏子地区のひとつである「構(かまえ)」の屋台の男柱(高欄の四隅の柱)の錺金具(かざりかなぐ)には、ジャコウアゲハがデザインされています。錺金具師 北角和久氏(かざり金具きたかど)による作品です(構広報参考)。

ジャコウアゲハは3頭デザインされており、オス(上)、メス(真ん中)、羽化したてのメス?(下)が飛翔しています。地板は、食草のウマノスズクサです。花はまだ確認できていませんが、どこかにあるかもしれません。

2023/10/7撮影
2023/10/1撮影
2023/10/1撮影
2023/10/1撮影
2023/10/1撮影
2023/10/1撮影

蝶がシンボルとして制定されている都道府県・市町村

市蝶というものが制定されている市って他にあるんでしょうか?と思い調べてみました。

県蝶

埼玉県:ミドリシジミ

市蝶

長野県東御市:オオルリシジミ
沖縄県石垣市:オオゴマダラ
沖縄県うるま市:オオゴマダラ
沖縄県宮古島市:オオゴマダラ

町蝶

沖縄県国頭郡本部町:フタオチョウ、コノハチョウ
沖縄県八重山郡与那国町:ヨナグニサン
鹿児島県熊毛郡中種子町:ツマベニチョウ
岡山県苫田郡鏡野町:ジャコウアゲハ、ギフチョウ

村蝶

(愛媛県越智郡関前村:クロツバメシジミ)合併により村が消滅。

参考文献

相坂耕作(2009)ジャコウアゲハ(お菊虫)と播州皿屋敷の民族文化誌.
構広報会(2020)No.11.
http://shikama-kamae.com/044yatai-shincyou/news/news_11.pdf


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