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音楽:メタリカ

メタリカの良いところを挙げ始めるとキリがないので、ちょっと残念なところを書こうと思います。

・バスの事故で亡くなったクリフ・バートンの後任ジェイソン・ニューステッドのことを、他のメンバーが認めてあげなかったこと。

カリスマ性、音楽的センスからしてクリフの偉大さはメンバーだけでなく、ロック界でも認められているところです。クリフとジェイソンを比べると、確かに、ジェイソンは地味かもしれないです。でも、その意味ではカーク・ハメットも大人しいキャラだと思うので。
クリフ時代の名作「メタル・マスター(Master of Puppets)」とジェイソン時代の名作「ブラック・アルバム(Mettallica)」を比べると、どちらも後世の与えた影響は大きいとは思いますが、「グランジ」ブームの火付け役になり、当時の音楽シーンを一変させたという意味では、「ブラック・アルバム」の存在感は大きかったと思います。でも、もしクリフが生きていたらメタリカはどうなっていたんだろうとも思います。
4人目のベーシスト、ロバート・トゥルージロは、うまく馴染んでいるようも見えますが、ライブでの存在感がすごいです。彼が加入して制作されたアルバムは、「St. Anger」と思われがちですが、DVDのみの出演だけのようです。彼の演奏の音が入ったのは、「デス・マグネティック(Death Magnetic)」からです。スラッシュメタル時代に原点回帰したかのような、ソリッドな音作りで、評価は高いです。
どのベーシストが加入した時も、それぞれに特色のあるアルバムを発表しており、すごいことだと思います。
「Through the Never(スルー・ザ・ネヴァー)」というミュージックビデオと映画とライヴをミックスさせた作品は、とても感動しました。メタリカのかっこいいところを凝縮させた作品です。この歌詞はとても難解です。宗教や絶対的なものを否定しているようにも解釈できますし、ジェイムズの実存について歌った詞にも読み取れますし、逆に、絶対的なもの(宇宙や神)を認めているかのようにも深読みできます。ジェイムズ・ヘットフィールドには異父と実母の間に生まれた兄が二人おり、妹が一人います。両親は、第一科学者キリスト教会の厳格な信者であり、病気の時でさえ薬を飲むことを拒否していました。両親のこういったスタンスが、ジェイムズの歌詞にも影響を及ぼしています。

All that is, was and will be
Universe much too big to see
万物の現在、過去、未来 
宇宙 見渡すには広大すぎる

Time and space never ending
Disturbing thoughts, questions pending
Limitations of human understanding
時間と空間は無限だ
思考が撹乱され 疑問は未解決のまま
人類の叡智の限界

Too quick to criticize
Obligation to survive
We hunger to be alive
批評するには短すぎる
人生の意義なんて 
俺たちは生きることに飢えているんだ

All that is, ever
Ever was
Will be ever
すべては いままで通りで
いままでのことは
これからのことでもあるんだ

Twisting
Turning
Through the never
身を捩り
回転する
この宇宙の中で


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