音楽:ディジー・ミズ・リジー

Dizzy Mizz Lizzy(以下、DML)のティム・クリステンセン(Tim Christensen)が、日本のポストロックバンドのMONOがお気に入りというツイッター情報を見て、久々にDMLを聴いています。
1994年にリリースされたファーストアルバム「Dizzy Mizz Lizzy」が母国デンマークでチャート1位を記録し、日本でも大変人気を博しました。2ndの「Rotator」(1996年)もデンマーク、日本で人気が持続しました。しかし、メンバーの方向性の違いなどから、活動休止と再始動を2回繰り返し、2016年に「Forward in Reverse」、2020年に「Alter Echo」をリリースします。
DMLといえば、名曲Gloryです。哀愁漂う綺麗なメロディとポップな仕上がりの楽曲がとても心地よい気分にさせてくれます。1994年というのは、グランジ/オルタナ全盛の時代で、メタル界にも活気がなくなり、ビッグバンド不在の中での新星のごとく現れたDMLですから、日本でも相当に期待がふくらんでいました。もともとは、オルタナの流れを組むバンドですが、どこかでメタルにも通じるものも感じさせられます。2020年の「Alter Echo」を聴くと、名曲Gloryのようなポップな名曲はみあたりません。Post-RockバンドのMONOに影響を受けたと言うくらいですから、かなりヘヴィかつ、インスト重視の音作りになっています。スタジオアルバムとしては、4枚のリリースですが、どのアルバムもセンスがよく、決して泥臭くないのはデンマークという土壌で育まれたセンスでしょうか。
DMLは、3ピースバンドです。ティム・クリステンセン(Tim Christensen)がギター、ボーカル、マーティン・ニールセン(Martin Nielsen)がベース、ソレン・フリス(Søren Friis)がドラムスです。特にライヴアルバムでわかるように、3ピース特有のシンプルかつソリッドな音作りと、各パートの存在感が際立ちます。
インタビュー記事:https://gekirock.com/interview/2020/03/dizzy_mizz_lizzy_2.php




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