夜に香る花、ホワイトジンジャーリリーの香り。一枝部屋に置いておくとその香りに痺れる。
ホワイトジンジャーリリー
和名はシュクシャ
何年か前、お庭からのおすそ分けって感じで、球根を頂いたので庭に埋めた。
ただ埋めただけ。
肥料もやらず、夏の間は雑草にまみれ、もちろん水やりもせず、
それでもドンドン地下茎を伸ばしていって毎年、咲く。
この花は、
夜、
香る。
夜になると妖艶に香る。
蕾の状態だとジャスミンにも似てるけど、
花が開いてからは違う。
ジャスミンのように可憐な姿じゃない。
なんか・・・・地味。
あまり美しいってわけでもない。
でも、香りではジャスミンに勝ってると思うな。
ジャスミンより濃厚。そして甘い。芳醇。
今、私の部屋には、カサブランカもたくさんあるんだけど
カサブランカも香りがたちこめるんだけど
少し、飽きる。
全部咲くころになると
「ごちそうさま」って感じになるのよ。
贅沢だけど。
それにカサブランカは自分が美しいと知ってる感じで
「これでもか!」ってほど美しく咲くので、
やっぱり散る頃になると少し飽きる。
「ごちそうさま」
でも、ジンジャーリリーちゃんは違う。
控えめな容姿。
その代わり美しい香りを武器に持ったねーーー
エッセンシャルオイルもあるのね~~~
しかし私は、このリリーちゃんはエッセンシャルオイルでは要らない。
この時期。
夏が終わって、
夕方が気持ちが良い時期になった頃、
ふと庭から良い香りが漂って、やっと気が付く。
あ・・・いつの間にか咲いていたんだ!
今の時期に香るから良いのよ。エッセンシャルオイルじゃ幸せ感が薄れる。
一輪、部屋に持ち込むと、
毎晩幸せな気分になれる。
主人の遅い夕食が終わってキッチンを片付けている頃、
最もよく香る気がする。
あまり美しくない花。
でも、唯一無二の香り。
夜、香る花。