作成していたCDが完成。
1年ほど前に話を頂き、
ある方のCDを制作していました。
90歳に近いご年齢の服飾のプロで、現役で活躍されてる方。
体調を壊され、
自分の人生の総まとめのように大好きな歌のCDを作ろうという企画。
レッスンを重ね、
その間にも体調がすぐれないこともたくさんあって
「無理されてるのでは?」と思うこともあったのだけど、
「大丈夫です!」
そのパワーは、
私のような若輩者にはわからないほどのパワーと「想い」がこもってるのだと感じて、私にできることは精一杯やろうと思っていました。
出来上がったCDは、
ジャケットや歌詞カードがとても素敵。
これは、その方がデザインして作成されたたくさんのドレスを、
Maiちゃんがイラスト化したもの。
CDを作る作業は本当に楽しかった。
録音スタジオ、アリーアリーさんと協力して一生懸命作りました。
終始、楽しかった。
自分でアレンジして、
自分で弾いてるので、
「こうしたいな」と思ったその通りに仕上がったのは、
スタジオのお二人の力が大きい。
例えば、
ギター2本で。
一本のギターはバッキングしていて、もう一本はオブリガード。
サイドのギターさんは色気のあるラテン系のオジサンで(笑)
そのオジサンのギターは音の切れ端に「色気がある」(多少ビブラートがかかる)
そのイメージで私は弾くけど、打ち込みようキーボードではそれが表現できない。
その私の「気持ち」をすべて汲み取ってくれてスタジオのお二人が
ギターフレーズの「切れ端」にすべてその加工をしてくださってる。
感動します。
バイオリンの「立ち上がり」「切れ端」も、
私自身はバイオリストになった気分で指で弾くのだけど、
それだけでは表現できない繊細な「切れ端」もちゃんと仕上がってる。
ピアノにしても、
大ホールのスタインウエイで弾いてる気分で(実際その音源で)
でも、ダンパーペダルが「微妙に違う」(当たり前だ)
その微妙なところを、しっかり、再現させてくれてるスタジオの技術!
感動しました。
こんな楽しいことってあるのかしら!
「こう、伴奏したい」と私が思った「それ」を
そのまま作り上げてくれる。
なんという幸せ。
作り終わってからも、
幸せの余韻が残る制作でした。
CDのタイトルは「感謝」だけど、
感謝しているのはワタクシです。
関係者の皆さん、
本当にありがとうございました。