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じゃあ、「聴く」って?(聴くシリーズ③)

じゃあ、「聴く」ってどういうことだろう?
聴く人・ちいさんから教えてもらったのは、2つの基準。

今、私(聴き手)の心はどういう態度であるのか?
① 話し手を理解しようとしているのか(聴く)
② 自分の感じたことを伝えようとしているのか(伝える)

その態度次第で、行動は異なる。
① 理解するために、話し手のできごとや気持ちを確認する
②自分に起こった考えや感情を伝える

①「話し手が感じたこと」と②「自分が感じたこと」を分けることが大切。

自分の考えや感じたことを伝えるのではなくて、
相手の話を尊重、共感、理解しようとする態度が「聴く」こと。

うーむ、なるほど。
(私はいつも、どんな態度であるのかな?)


私は、父と母と姉の4人家族の中で育ったのだけど、
私以外の3人はとてもおしゃべりで、主張もはげしめ 笑
父は我田引水タイプで、いつの間にか自分の話にすりかえる。
母は自分の興味のあることを話し続け、興味のないことには反応しない。
姉は、今日あったことをすべて話したい。

完全に、②「自分の感じたことを伝えよう」チームです 笑
そんな熾烈な伝える争い(?)の中で育った私は、話す隙間がなくなり、どこかの時点で諦めたのか、家族の中では「全然しゃべらない子」と言われるようになり、かと言って、聞き役という訳でもなく、誰かが話している間は、自分の妄想の世界にいることが多かったような気がする(逃避かな?笑)。

そんな聴き手不在の家族の中で、「聴く」はされていなかったし、「聴く」も「伝える」もしていなかった私。今から思えば、家族の中で「理解をされている」という安心感がなかったのは、「そういうことなのか!」だったし、きっと、家族のみんなもそれは感じていなかったのじゃないかな、と思う。(だって、聴き手がいないからね)

こうやって、自分と「聴く」の関係性や在り方を紐解いていくと、
やはり「聴く」の持つ力はすばらしいし、すごいな、と思う。

(つづく)


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