愛の言葉は特効薬にはならなくてもお守りにはなる
Netflixドラマシリーズ 「Heartstopper」シーズン3完走〜〜これシーズン4もあるよね?期待してます。
メンタル不調で病院に行くことを決意したものの予約が数ヶ月先で絶望するのめちゃくちゃリアルだった。そうなのよ、今メンタル限界になのに数ヶ月先なんて生きてるか分かんないよってなるよね。
自身のセクシュアリティ、メンタルヘルス、家族仲、進路……悩んでいる登場人物たちに、色んな形で「私はあなたを愛している」とみんなが伝え続ける姿をしっかりまっすぐ描いてくれて凄く励まされた。
でも「愛してる」の言葉は特効薬ではなくて、最後は本人の意思で現状に向き合って、時には専門家の力を借りなくてはいけないという部分もリアルに描写してくれていて、原作者さんと制作陣の誠実さを感じる。
じゃあ愛を伝えることは無意味なのかというと決してそうではなくて、言葉はお守りになる。もう本当に無理かもしれないと諦めかけたときに、誰かの愛の言葉が最後の希望、セーフティーネットになると思う。
私はもう仕事に行けないと泣いた日に母親が言ってくれた「えりには才能がいっぱいあるから」という言葉が本当に嬉しくて、擦り切れるくらい頭の中で反芻して、今も大事に握りしめている。家族、友人、周りの人からもらった言葉がここまで命を繋いでくれたと思ってる。いま風呂場でこれを書きながら当時を思い出して泣いてる。
私も好きとか可愛いとかかっこいいとか会えて嬉しいとかそういうとこ素敵とか、思ったらなるべく言うようにしてるんだけど、これからもっと伝えたいし、それが私と関わってくれた人達のお守りになるかも、なってたらいいなーと思った!何回伝えても価値が下がることは無いし、価値が下がると思っている人とはそれまでの関係だと思うし。
Heartstopperの登場人物みんな素敵だったけど、タオからエルへの愛の伝え方が本当に本当に心に来て泣いてしまった。タオ一生幸せでいてくれマジで。
大阪の書肆喫茶moriで原作も少し読んだのだけど、指先が触れあってハートや火花が小さく散る描写とか、漫画らしい愛情表現がドラマでもそのまま出てくるのがとても可愛かった。
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