BADモード
最近投げ田のことを考えるとお腹が痛くなる。
別れた後すぐまた会うようになって、暫くは幸せを感じていたが、最近は、また雑な扱いを受けている。
先日、深夜に投げ田の家に行った。
私は仕事で疲れ切った時、投げ田に会いたくなる。
連絡をするときてもいいよとのことなので、それを楽しみに頑張った。
2時頃、ようやく投げ田の家に行くが連絡が返ってこない。自転車もない。
投げ田はそのまま翌日の昼まで帰ってこなかった。
平気な顔で、寝起きな様子だった。
「どこで寝てたの?」とあえて軽い感じで聞くと、「ファミレス」と返ってきた。
その適当すぎる返答に「嘘つけ!」と笑った。
そうした理由はこれからも投げ田と一緒にいたいから。
帰ってきてくれたことが嬉しかったから。
そのまま仲良く昼寝をし、次の日も飲みたいと連絡がきた。
嬉しいけど、どこか諦めている自分がいる。
この人はこういう人なんだ。
私のことは好きでもなんでもないんだ。
飲みに行ければ、私じゃなくても誰でもいいんだ。
少しずつ少しずつだけど、
冷めていっている訳ではなく、期待が諦めに変わっていっている。事実を認められるようになってきている。
見下されているんだ。
見下している相手を、好きになるはずがない。
そんなことを考えていると自分には価値がないように思えてくる。
独りぼっちのような気がしてくる。
投げ田に対して優しい気持ちが出てこない。
食欲が湧かない。
きっと今の私は暗い顔をしている。
こんな自分が好きではない。
やっと投げ田と離れられるのかもしれない。
それが、すごく悲しい。
画像は宇多田ヒカルのアルバム「BADモード」のジャケットである。
歌詞に着目して聴いてみて欲しい。
おそらく彼女もメンヘラだ。
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