ドルチェ&ガッパーナの香水って、どんな香りがするんだろう?
「ドールチェアーーンドガッパーナアアアア」
という独特のメロディが延々とうちの中で流れている。
そりゃもう、延々と。おかげでもうわたしはだいたい歌えるようになった。
一度聞いたら忘れられない、不思議な歌だ。
結構前から有名になっていた曲なのでご存知かもしれないが、「香水」という曲の一節である。
要約すると、元カノから突然ラインきて会うことになったけど昔と同じ香水の匂いさせてて色々思い出すやんけ、また好きになりそうだぜ、でもどうせ俺がまた振られるんだぜ全く!っていう歌である。
この歌の中で「きみ」がつけているのがドルチェアンドガッパーナの香水なのだ。
別に君を求めてないけど、横にいられると思い出す
君のドルチェ&ガッパーナのその香水のせいだよ
彼女とは3年前に付き合っていて、それから全然会っていなかった。
3年ぶりに会った彼女、どうしちゃったのかタバコなんか吸うようになっちゃってて。
見た目についてはなにも触れていないけれど、もしかしたら見た目も少し変わっちゃっているのかも。
年月が経って、変わってしまったものの中でも変わらないのはその香水の香り。
香りって、すべてを一瞬で呼び起こしてしまう力があって
そんな香水の魔力のせいにしつつ、また「きみ」に惹かれてしまっている自分を抑え切れていない「僕」を描き出しているのが、この曲の魅力なのだと思う。
ドルチェアンドガッパーナの香水、どんな香りがするんだろうな。
ほのかに甘い、けれど甘過ぎなくてまた嗅ぎたくなる、そんな香りがするんじゃないかと思っている。いつか嗅いでみたい。
わたしはあまり香水をつける方ではなかったのだけれど、こんな曲を聴いてしまったら「これがわたしの香りですよ」と言えるような香りを一つは持っておきたかったなと思ってしまう。あわよくば、その香りを嗅ぐだけでわたしを思い出してしまうような、そんなちょっとだけあざとい香りの魔法をかけてみたかった。
実際、香りで誰かを思い出してしまうことってどれだけあるのだろう?
一度香りを感じると強烈に様々な記憶を呼び起こすのにも関わらず、香りの記憶はすぐに引き出せるように残しておくのが難しいから複雑だ。
「あなたのこと思い出しちゃうんだけど、その香りのせいで。」
って、最強に可愛いよね。