昨日、髪を切りました。
昨日、思い立って髪を10cmほどバッサリ切った。
自分の人生の中でも5本の指に入るくらいの長さはあったので、まあまあ思い切りの良い選択だったと思う。
「髪を切りたい!」っていう衝動って、ある日突然ふとしたきっかけで湧いてくるから不思議だ。
恋を失ったわけでも、むしゃくしゃしたわけでも、心機一転しようと思ったわけでもないのに「切りたい」と思った瞬間に、もう切ることしか考えられなくなる。
そんなこんなで、久方ぶりのセミロングヘアを手に入れた。
10cm髪が短くなるだけで指通りが全く違うし、なにより頭がすこぶる軽い。
お風呂後のドライヤーも、驚くほど短い時間で済むようになった。
(真夏のロングヘアのドライヤーは苦行に近い)
鏡の中の、いつもより短い髪の毛のわたしを見て、中学生の頃の記憶が蘇った。
剣道部に所属していたわたしは、部活の決まりで髪を短くしなければいけなかった。「髪の毛が肩についたら切らなければいけない」、そんな規則だったと記憶している。
当時は「そういうものなのか」と髪を短くしていたけれど、今考えるとなんだかおかしい。
髪を短くして何が変わるというのだろう?
女子部員が、ほぼ同じような頭髪をしているのって(しかも全員同じ制服、同じ胴着を着ている)なんだか異様な光景じゃないか????
気合いを入れるため、とか、理由は色々あるのだろうけど、何が恐ろしいことかって当時はそれにあまり違和感を覚えることもなくすんなり受け入れていたことだ。すり込み教育ってすごい。
当時の部活はかなりスパルタで、THE九州男児!といった先生が(強めの)博多弁で怒鳴りまくり、竹刀で生徒を殴り倒していたので、今の社会に当てはめて考えると色々アウトだとは思う。中学時代、頑張り通した自分を褒めてあげたい。
高校に上がって髪を伸ばすことができた時は、なんだか少し大人になれた気がした。髪を伸ばすことが特別なことに思えて、思う存分ロングヘアを楽しんでいた。ロングヘアを手入れすることが好きだった。
今、わたしは髪を伸ばす自由も、好きな時に好きな長さに切る自由を手に入れている。昨日、わたしは紛れもなく自分の意思で、この髪を切ってもらった。
当たり前のことと言えばそうなのだけれど、中学時代を思い返すとなんだか感慨深いな、なんてことを思ってしまった。
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