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宇宙兄弟を読みながら、夢の続きの夢を見る。

この土日は「宇宙兄弟」を読み、そして見た。
読んだのは原作マンガ(まだ途中)、見たのは映画版だ。

■ あらすじ
兄は、優秀だが自分の能力を信じられず、ネガティブ思考に陥りがちな青年・ムッタ。

ムッタは失業という挫折のさなか、幼い頃に弟と誓い合った夢を取り戻し、
「宇宙飛行士になる」という夢をすでに叶えていた弟・ヒビトの後を追い始める。
弟の背を追う形で、数々の困難を乗り越えて、宇宙飛行士になったムッタ。

ヒビトは日本人初のムーンウォーカーになるも、宇宙飛行士になってからはじめての大きな挫折を経験し兄をはじめとする周囲の人に支えられて、必死に乗り越える。

「俺らは生きて、二人で月面に立とうぜ」
兄は先に行く弟に導かれ、弟が立ち止まった時には兄が優しく背中を押し、二人は「夢の続き」に向かって走り続ける。

私は生まれてこの方、宇宙に惹かれたことはなかった人生だった。
「月に行きたいな」と思ったことも、特になかった。

でも、そんな私でもワクワクしながら読めてしまうような、とても良い物語だった。

兄のムッタはとても人間味がある。
いわゆる「主人公っぽい」キラキラした感じはあまりなく、見栄を張ったり愚痴ったり。
でも、自分の弱さを素直に認めた上で、外側に向いていけるムッタは非常に好感が持てる。

宇宙飛行士になるという子供の頃の夢を、弟のヒビトに先を越され
「自分は兄なのに・・・」と虚無感を覚えつつ、再び夢に向かってゆっくりと動き出していく姿にとても勇気づけられた。

良い作品には良い言葉がある。

わたしが好きだった言葉はこの言葉だ。

俺の敵は だいたい俺です
自分の”宇宙へ行きたい”っていう夢を
さんざん邪魔して  足を引っぱり続けたのは
結局 俺でした

他に敵はいません

「宇宙兄弟」第107話/南波六太

なりたい / やりたいと強く願えば、どんなことも越えていける。
周りなんて、いくらでも自分で変えていくことができる。

いつだって自分を阻むのは自分自身で、決して外側に敵がいるわけじゃない。
自分の敵は自分だ。
この言葉をきちんと刻んで、明日からも精一杯生きようと思う。

余談だが、奇しくもちょうどこの作品を読んでいたタイミングで、日本人が月面に降り立つ日が現実味を帯びてきたようで、胸が高鳴った。
未来の足音は、もうすぐそこ。




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